民間でも前向きな動きが! 雪解けの日韓関係、注目すべきポイントは?
意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「日韓関係改善」です。
雪解けの日韓関係。政治とともに民間の動きに注目。
3~5月の間に岸田首相は3回にわたり、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領と日韓首相会談を行いました。文在寅(ムン・ジェイン)前政権は、北朝鮮と融和的で南北首脳会談を行い、日本に対しては距離を置いていたのに対し、尹政権は日本やアメリカと連携を強める方向に大きく舵を切っています。日韓で抱える歴史認識や戦時賠償の問題に関しても、いったん解決ということで手を打つことを提案。国内世論を抑え、よく決断したなと感じますが、東アジアの安全保障環境が刻々と変化しているため、やむを得ないということを韓国国民も理解しているのだろうと思います。
この動きは歓迎しますし、目の前の有事に対処するために日米韓の連携はとても大切なのですが、その先のビジョンも必要でしょう。今後、北朝鮮や中国、ロシアとどういう関係を築くのか、分断を生まないための対策も考えなければいけません。
一方、日韓関係では民間でも前向きな動きがありました。寄付文化の浸透に貢献しているNPO「日本ファンドレイジング協会」