清原果耶「温かい映画ができたなあと思っています」 宮藤官九郎脚本の作品に初出演
レイカちゃんでいるときは、どこかのんきで緩やかに生きていた気がします」
しかし、1秒テンポが遅いという演技は思いのほか苦労したのだとか。
「映像では、1秒動作を遅らせるだけでは遅いようには見えないんです。何かが起きて振り返るのでも、間を2~3秒おいてゆっくり動かないといけなくて。細かなタイミングを測ってお芝居を組み立てていくのは難しく感じることもありました」
物語の舞台は京都。市内に限らず、京都の各所でロケをした。清原さんは京都弁に挑戦している。
「すぐさま言いたくなるようなセリフでも、方言指導の先生に『京都に生きるレイカちゃんだったら、ここはもう少しゆっくり言うかも?』と京都の方の人となりも教えていただき、学びの日々でした。町家も、平安神宮も天橋立も、空気が澄んでいるような気がして、リラックスできる場所でしたね」
本作は、フィルムカメラやラジオ、手紙など、アナログなモチーフがファンタジックな世界を彩っている。
SNS世代の清原さんからすれば、あまりなじみのないものかと思いきや、そうでもなかった様子。「手紙は私も大好きで、よく書いてプレゼントに添えたりしています。レターセットやポストカードはすぐ買ってしまいますし、むしろSNSのほうが疎いかもしれません(笑)。