コシノジュンコ「自分にしかできない“使命”のような仕事をしたいと、改めて強く思う」
「日光江戸村」の本気に、魅了されてしまいました。
私には19歳の孫がいまして、彼の友達がよく遊びに来るんですが、若い人たち、おもしろいのよ。その中に一人「江戸時代に生まれたかった」と言う歌舞伎役者の卵がいて。それがきっかけで私も江戸時代に改めて興味が出まして、実は最近よく、日光江戸村に行ってるんですよ(笑)。正直、私も行くまでは「江戸っぽいテーマパークでしょ?行かなくても分かるわよ」って思っていたんですけれど、全然違った。実は私は、もともと忍者好きでもあるんですけれど、あそこは中にいる誰も彼もが全員本気で、全くチャラくない。忍者とか、すごいですよ。本当におもしろい。
ちなみにその江戸好きの男の子に「江戸、あるわよ?」と誘ったんですが、「忙しい」とのことでした(笑)。
いつかあの空間で、ファッションショーをやるのもいいなと思ってます。でもあちらは相当本気でやってますから、こちらも生半可な気持ちじゃダメ。頑張らないとね(笑)。
コシノジュンコデザイナー。大阪府出身。19歳でデザイナーの登竜門といわれる「装苑賞」を受賞し、1978年パリコレクション初参加。以降、世界的に活躍をする。
近著にエッセイ集『コシノジュンコ 56の大丈夫』(世界文化社)