ヒロコ コシノ(HIROKO KOSHINO)の2022年秋冬コレクションが、楽天ファッション・ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)期間中の2022年3月15日(火)に発表された。優しくも果敢な女性へと贈る2022年秋冬コレクション「Graceful Soldiers」をテーマとした今季は、優しくも勇敢、そして美しい女性たちに捧げるコレクションだ。冬の過酷な環境にも屈せず、凛と生きるような女性たちを彷彿とさせるルックには、機能美と繊細なエレガンスが入り混じる。スポーティーなウェアは、フェミニニティを香らせたスタイルへと再解釈。コンパクトなベストは、ウエストマークが施され、タック入りのエレガントなワイドパンツとの組み合わせで洗練されたムードへと昇華されている。すっぽりと身体を覆うオーバーサイズのドレスは、軽やかな機能素材によって、しなやかさとタフさを両立するモダンなドレープが生まれている。まるで冬の風景を落とし込んだようなニットやジャカードの遊びは、今季のポイントだ。まるで高貴な絵画を見るように、色と柄が溶け合うパターンはヒロコ コシノならでは。温かみのあるグラデーションのニットと、わずかな光沢をもったタフタの対照的なテクスチャーは、それぞれに深みのあるカラーで表現され、凛としたふるまいに欠かせない存在となっている。一方で、ミニマルなルックからは、さらに優雅なソルジャーたちの異なる一面を垣間見る。特徴的なのは、ラグランラインから延長されたスタンドカラーのような襟元、重力を味方にする大胆なタックなど、直線的かつ幾何学的なディテール。そして、和の要素も感じられる“結び”のデザイン。ベースがクラシックかつシンプルだからこそ、小さなギミックの存在感が際立っている。さらに高貴なムードを漂わせたのは、ブラックとゴールドのコントラストだ。雅びやかなタペストリーを連想させるボタニカル柄のトップスや、繊細なゴールドの刺繍が施されたジャケットなど、まるで貴族の風貌さえ感じられるルックが登場している。2色が織りなす世界は、今季のテーマが行きつく最高潮とも言えるだろう。
2022年03月18日展覧会「コシノジュンコ『原点から現点』」が、大分県立美術館にて、2022年4月15日(金)から5月29日(日)まで開催される。創作の原点から現在まで、活動の全貌を紹介世界的なファッションデザイナーとして知られる、コシノジュンコ。新人デザイナーの登竜門とされる装苑賞を最年少の19歳で受賞したコシノは、東京を拠点に活動を開始。1978年から2000年まではパリコレクションに参加するほか、北京やニューヨークなど世界各地でショーを開催するばかりでなく、スポーツユニフォーム、オペラやブロードウェイ・ミュージカルなどの衣装を手がけるなど、多岐にわたる分野に携わってきた。近年では、ファッションのデザインにとどまらず、インテリアや食、花火のデザインから、ファッションや音楽、ダンスが競演するアーツライブのプロデュースに至るまで、その活動の領域を切り拓き続けている。「コシノジュンコ『原点から現点』」は、コシノジュンコの過去最大規模の展覧会。創作の原点でもある大阪・岸和田の高校時代に描いたデザイン画や装苑賞の受賞作から、60年代のブティックの風景、70年の大阪万博のユニフォーム、そして「対極」「宇宙」「合理」「永遠」などコシノがファッションを通じて生みだした世界観まで、その活動の全貌を一挙に紹介する。展覧会概要コシノジュンコ「原点から現点」会期:2022年4月15日(金)~5月29日(日) 休展日なし会場:大分県立美術館 1階 展示室A住所:大分県大分市寿町2-1開館時間:10:00~19:00(金・土曜日は20:00まで)※入場は閉館30分前まで観覧料:一般 1,400円(1,200円)、大学・高校生 1,000円(800円)、中学生以下 無料※( )内は前売および有料入場20名以上の団体料金※大分県芸術文化友の会 びびKOTOBUKI無料(同伴者1名半額)、TAKASAGO無料、UME団体料金※障がい者手帳などの提示者とその付添者(1名)は無料※学生は入場の際、学生証を提示※コシノジュンコ「原点から現点」の会期中に限り、本展の半券提示でコレクション展を無料で観覧可【問い合わせ先】大分県立美術館TEL:097-533-4500
2022年02月10日「第34回東京国際映画祭」が10月30日(土)~11月8日(月)、日比谷・有楽町・銀座地区で開催される。この度、本企画より新たなポスターが発表された。昨年まではソフトバンクのCMなどで有名な佐々木宏がクリエイティブ・ディレクターを務め、蜷川実花の写真をあしらった形のデザインでポスターを展開していた「東京国際映画祭」。しかし今年からは日比谷・有楽町・銀座エリアへの移転や部門の改変などもあり、東京国際映画祭が新たに生まれ変わる年ということで、ポスタービジュアルも人をフィーチャーした形のこれまでにないものに刷新されている。そして、今回のビジュアルを手掛けたのは世界的なデザイナー・コシノジュンコ。彼女が自身で作った伊藤若冲のニワトリの画をモチーフに、衣装をまとった女性が風を切って歩いていくイメージで作り上げたという。本映画祭の今年の大きなテーマのひとつとして「越境」があり、コロナによるコミュニケーションの断絶や男女差別、経済格差、国際紛争、色々な問題を乗り越えて、その先にある映画の姿を観てほしいという狙いがある。発表されたポスターも、そういったコンセプトをビジュアライズしたものとなっている。<コシノジュンコ・コメント>映画祭は憧れなので、今回のお話を頂いたときはびっくりもしましたがとても嬉しかったです。今回のビジュアルはかっこいい女性が、コロナも吹っ切れて、前に向かう、風を切って向かうというイメージが今回の東京国際映画祭のある意味でのビジョンでもあるかと思いました。そういう意味で、理屈ではなく、見てわかるというような、風を切って歩いて行くというような、そういったイメージで作りました。<東京国際映画祭チェアマン:安藤裕康・コメント>コシノジュンコさんとは、これまでもパリ、ニュ-ヨーク、アジアの国々など世界中のあちこちで仕事をご一緒してきましたが、その国際感覚の豊かさと前向きなエネルギーにいつも圧倒されてきました。そういうコシノさんにこのたびデザインを担当頂くことになって、東京国際映画祭が国際色を一段と強め、ステップアップしていければと思っています。■イベント情報「第34回東京国際映画祭」10月30日(土)~11月8日(月)会場:日比谷・有楽町・銀座地区公式サイト: TIFF
2021年09月07日ヒロコ コシノ(HIROKO KOSHINO)の2022年春夏コレクションが、2021年8月31日(火)に発表された。テーマは「Mindset Revolution」シーズンテーマは「Mindset Revolution」。自分で定めた限界や、無難な定番を選ぶことの安心感から抜け出し、冒険心を発揮しよう。従来の思考パターンを変え、新しい自分に出会おう。そんなデザイナー・コシノ ヒロコのポジティブなメッセージを込めた今季は、荒れ狂う時代の中でなお、軽やかに身をこなし、新しい風に乗ろうとする、強く優しい女性像が描かれている。しなやかなパワーウーマン強さと優しさが同居する今季のムードを象徴するのは、力強さをダイレクトに主張するパワーショルダーと、透け感のあるセンシュアルなマテリアルをコンビネーションするアプローチ。パワーショルダーのロングドレスやダブルジャケットのスリーブに、それぞれメッシュ素材やシアーなファブリックを組み合わせて、しなやかさのあるパワーウーマンを表現している。自由な風に乗り軽やかに新しい風を纏っているかのように、アクティブで軽快なピースも。生地をたっぷりと使ったブラックドレスは、風を受けて空気を含むと、ふわりと宙に舞っているかのように軽やか。躍動感のあるドローイングに鮮烈なイエローを差し込んだシャツも、歩くたびにゆらゆらと揺れ動き、自由なエネルギーに満ち溢れているようだ。新しい自分に出会う新しい自分に出会えるような、自由で斬新なスタイリングも魅力。ノースリーブのワンピースにはオフショルダーのニットをルーズに合わせて、リラクシングに。ジャケット&パンツのセットアップにはベアトップをレイヤードして、大胆に。グラフィカルなスリムパンツにはストライプのシャツワンピースを重ね、個性をぶつけて。ファッションは、もっと自由に、臆することなく楽しんで良い。そんな風に背中を押してくれているかのようだ。なお、今シーズンはコレクションにメンズモデルも起用。「ファッションは誰にでも平等に、公平にシェアされるものである」という考えのもと、性別を問わず“ファッションを愛する人々”に対してヒロコ コシノのクリエーションを届けた。
2021年09月03日ヒロコ コシノ(HIROKO KOSHINO)の2021年秋冬コレクションが、2021年3月16日(火)に発表された。オーソドックスを自由な心で再構築シーズンテーマは、「BREAKTHROUGH:正統派の崩し」。オーソドックスを崩し、壊して、自由な心で組み立て直すことで、遊び心あふれるクリエーションに仕上げている。テーラードジャケットの襟は、裏地がちらりと覗くようなアシンメトリーデザインに。ワンピースのショルダー部分には、生地をツイストさせたかのような立体ディテールを施して、ひねりの効いたシルエットへ導いている。スタイリングも臆することなく自由に“正統派を崩す”というアプローチは1つのアイテムの中だけでなく、スタイリングにも及んでいる。温かみのある素材感のチェック柄×アニマル柄ジャケットには、フラワーモチーフを施したシースルースカートをレイヤード。既存のルールに捉われない自由なスピリットで、臆することなく異素材ミックスを楽しんでいる。ふっくらとしたキルティングのスカートには、ふんわりとボリューミーなファーコートをスタイリング。マテリアルのコントラストが、森の中で心地よいそよ風を受けているかのように軽やかなムードを運んでくる。にじみ出るような自然のエネルギーカラーパレットは、オフホワイトやブラウン、グレーといった温かみのあるニュートラルカラーをベースに、こっくりとしたレッドやグリーン、ナチュラルなピンクなど。ヒロコ コシノが得意とするグラフィカルな模様や、極彩色のコンビネーションはやや控えめだ。しかしながら、内側からあふれ出てくるようなエネルギーが感じ取れるのは、自然からインスピレーションを得たモチーフを散りばめているからかもしれない。ヒョウのイラストを大胆に配したドレスや、ボタニカルパターンを刺繍したジャケットなどが目を惹いた。なお、今シーズンは、東京ファッションウィークの期間中、オンライン上でコレクションを発表。優雅なピアノの音色とともに、森の中をモデルたちが思いのままに歩いたり、踊ったり...既成概念に縛られることなく、自らのスタイルを楽しむ自由で力強い女性像を映し出しているように感じられた。
2021年03月19日〈俺の別荘 あさま空山望〉は、北軽井沢の未開拓な大自然の中に誕生した、一棟貸し切り型のヴィラリゾートです。全棟のヴィラからは、ダイナミックな浅間山が望め、開放感あふれる贅沢なプライベート空間の中で、優雅な時間を過ごすことができます。たまには観光を目的としない、「のんびり別荘ライフ」を体験してみませんか?北軽井沢の大自然の中に誕生した〈俺の別荘 あさま空山望〉。一棟貸し切り型のヴィラリゾート〈俺の別荘 あさま空山望(くうざんぼう)〉は、浅間山を望む北軽井沢の未開拓な大自然の中に誕生しました。コロナ禍で自然豊かなリゾート地の需要が高まっている今、キャンプとホテルライフの融合が楽しめる別荘として、注目を集めています。一棟一棟の間隔が広く、プライベートも守られている。インターネットで申し込みした際にメールで送られてきた番号が玄関のキーになります。お部屋が空いたら、備え付けのタブレットで、チェックインします。実は〈俺の別荘 あさま空山望〉は、チェックインからチェックアウトまで、人と接触する回数が少ないシステムになっています。コロナなどのリスクが低減されるので安心ですね。日当たりがよく、開放的な空間でのびのび過ごす。宿泊ヴィラは、8名定員のプレジデンシャルスイート「ポラリス」と6名定員のスーペリアスイート「シリウス」、4名定員のデラックススイート「カシオペア」の全3タイプから選べます。簡易キッチンや冷蔵庫、湯沸かしポットも自由に使える。写真のお部屋は「シリウス スーペリアスイート」。室内面積74m²、ウッドデッキ面積 31m²、6名まで利用可能です。やっぱり落ち着く和室。簡易キッチンや冷蔵庫、湯沸かしポットも自由に使える。シリウス スーペリアスイートのバスタブ。オーガニックのアメニティーも用意されている。ブラシ、ハミガキセット、シェーバーなどもアリ。シャワーブース。バルミューダの電子レンジ。お茶セット(無料)も無料。大きなベッドも完備。「山の連峰」をイメージした各ヴィラの屋根には、キャンプとホテルライフの融合をテーマのとおり、テント素材を使用。太陽の暖かい陽の光を室内に通し、二重構造になったテントの間に空気層をつくって熱を循環させています。インテリアは世界的有名デザイナーがコーディネート。まずお部屋に入って気が付くのがモノトーンで統一されたオシャレなインテリア。洗練された美しさと、木の温もりにこだわったデザインは、世界的デザイナーのコシノジュンコ氏がコーディネート。自然の中にいながら、モダンでスタイリッシュな空間で過ごせます。ロフトの上から見たリビング。シャンパンを飲みながらのんびりバスタイムも素敵。全身温まれるシャワーブースもアリ。ロフトが付いたお部屋がある。天井にシーリングファンが回り、お部屋の温度を調整してくれる。チョッピリ秘密基地感も楽しめる。ヴィラのサウナ。和室があるので、3世代での旅行に最適。寝具は西川のエアウィーブを使用。同ヴィラに敷かれた水道からは、ミネラル豊富な天然水が出ます。飲み水としてはもちろん、お風呂も天然水のお湯に浸かれます。サウナやジャグジーなどもついているお部屋もあり、贅を尽くした「バスタイム」も堪能できます。開放感溢れるガラス張りの窓辺から浅間山ビューが楽しめる。全棟から、浅間山が一望でき、夜は都会では見ることができない満天の星空を眺めることができます。広々としたテラスには、ガスバーベキューグリルやファイヤーピットも完備。雄大な景色を眺めながらBBQが楽しめます。厳選された食材は、ワイルドでボリューミー!冷える日はファイヤーピットで暖がとれる。ガスグリルは火の調節が簡単で便利。山に来るとなぜか食欲が湧きますよね?上質なブランド牛や新鮮な野菜を豪快に焼いて食べよう。食事は、北軽井沢の高原野菜や全国選りすぐりの食材を使用したBBQや鍋料理など、季節に合わせた料理を客室内やテラスでも楽しめます。お部屋からの移動は自由に乗れる「トゥクトゥク」で!お部屋から敷地内の移動は、トゥクトゥクやカートが利用できます。最新のトゥクトゥクは3人乗り。スクーターなどのバイクが乗れれば運転できますのでチャレンジしてみては?ちなみにレンタカーもあるので、必要な時は予約時に問い合わせてみてください。トゥクトゥクでヴィラを見下ろせる高台で天空散歩も楽しめます。みんなで集える「ラウンジ棟」。ゆったりしたソファーやカウンターバー、洋書などの書籍もあり、コーヒーやお酒も楽しめる予定。大人の遊び場のような空間で、各々好きな時間が過ごせる。会員制ラウンジのような空間で、読書とお酒も楽しめる。事前に予約したワインの持ち込みもOK。夜間は道路を照らす街灯がキレイ。高い天井とガラス張りの開放感あふれる空間「天空Dining」。レストラン・スパ棟の「天空Dining」では、冬季(11月~3月)は特選飛騨牛のしゃぶしゃぶや伊勢海老鍋をはじめとする、選りすぐり食材のお鍋料理が味わえます。プリプリのコラーゲンスープは、コンロに火を入れるとスーッと溶けて行きます。飛騨牛のしゃぶしゃぶ。あご出汁とコラーゲンたっぷりの鍋つゆ。柔らかくてとろける美味しい牛肉に舌鼓!部屋風呂はもちろん、大浴場や個室風呂が楽しめる「スパ」もあり。先ほどご紹介したジャグジーにお湯を張ってみました。スイッチを入れるとボコボコと音を立てて泡立ちます。丸いバスタブのジャグジーで全身をマッサージ。通常なら購入して飲むだけの天然水ですが、髪の毛や皮膚にもとても良いそう。冬の乾燥で傷んだ髪やお肌に特に効果があるそうなので、お肌や髪にお湯が浸透するまでゆっくり浸かりましょう。同ヴィラには、「スパ」もあり!木の香が爽やかな内風呂と大きなジャグジーの露天風呂に浸かれます。レストランと同じ場所にあるので、お食事前に入って美味しいお料理とお酒を楽しむのもいいですよね。ここでも浅間山がよく見える。洗い場も広い。シャンプー、コンディショナー、ボディーソープもあるので手ぶらでOK。貸し切り風呂は2つ。スパにもサウナがあります。洗面台にはドライヤーも完備。和食・洋食を選べる「朝食」もボリュームいっぱい!朝食は予約時に申し込めば、レストラン棟でいただくことができます。洋食は地元の野菜をふんだんに使用したサラダやスープ、オムレツなどと共に、群馬のパン工房の天然酵母を使用した焼きたてパンやワッフルが楽しめます。また、ドリンクコーナーに、洋食にピッタリなトマトジュースや高原牛乳などもあるので味わってみてくださいね。お好みのパンが選べる。軽井沢といえば洋食がよく似合いますよね!オムレツがパンとよく合う~!こちらは和食。朝も各席に電気土鍋が置かれ、炊き立てのごはんを焼き魚や納豆などで味わうことができます。朝ごはんは絶対和食!という人は、ぜひ炊き立てホカホカの土鍋ごはんを召し上がれ!信州といえば味噌。ワカメやネギなどが入った「味噌玉」をポットで注いだ熱々の出し汁で溶かしていただきます!同ヴィラ周辺には乗馬、ゴルフ、サイクリング、スキー・スノーボードが楽しめるアクティビティースポットやアウトレットなどのショッピングスポットもあり。四季折々の自然いっぱいの〈あさま空山望〉で別荘ライフ気分を満喫してみませんか?〈俺の別荘 あさま空山望〉2021年12月30日宿泊開始。※夕食・朝食は完全事前予約制群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢2032−2577050-5509-7438公式サイト
2020年12月24日ヒロコ コシノ(HIROKO KOSHINO) 2021年春夏コレクションが、2020年10月15日(木)に発表された。テーマは、“Surreal inhabitants(シュールな住人たち)”。プレイフルなカラーパレット“シュールな住人達のファンタジー”を描いたという今シーズンは、実に楽し気で、プレイフルなムードに満ちている。イエローやピンク、ブルーなど、自由でカラフルなカラーメイクを楽しむ“住人”たち同様、コレクションに行き交うのは、まるで規則のない多彩なカラーパレット。好きな絵の具を大胆にミックスしたようなドレスには、丸く繰り抜いた図形的な袖口を組み合わせることで、“どこか違う世界”の洋服を見ているかのような、ファンタジックなムードを纏っている。ニットを主役にそんな自由なパレットと呼応するように、様々な素材も散見された。透け感のあるシフォンのトップスや、レースを贅沢にあしらったジャケット、春夏らしいコットンのTシャツなど。そんな中でも特に印象的だったのが、“ニット”を使用したワードローブ。さらりと羽織ったタンクトップやビキニといった、春夏ならではのスタイルは、カラフルなニットで再解釈。また足の“半分”まで覆ったユニークなソックスも、鮮やかなニット共に提案された。生命力溢れるモチーフ自然界の生命が息づく春夏の訪れを祝して、植物や動物といったモチーフもコレクションに彩りを添えている。ショート丈のニットウェアのショルダー部分には、鮮やかな羽根を持つ不思議なインコをデコレーション。またメッシュのような、網目模様が目を惹くミニドレスには、カラフルな木を生い茂らすことで、森を彷彿させる生き生きとしたビジュアルに仕上げた。ドラマティックなドレスラストに現れたのは、胸元に大きなリボンを飾ったロマンティックなドレス。床をなぞるほど長いプリーツ入りのスカートは、しっとりとした落ち感のある生地も相まって、エレガントな佇まいをみせている。しかしひとたびモデルがぐるりと回ると、その豊かな布地は命を得たように広がり、ドラマティックな表情をみせる。そのシルエットは、フェミニンな要素の中に潜む、力強さを感じさせてくれるものだった。
2020年10月18日2020年10月4日、世界的なファッションデザイナーとして知られる、高田賢三さんがフランス・パリ郊外の病院で死去しました。81歳でした。サンケイスポーツによると、高田さんは新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)に感染し、入院をしていたそうです。高田さんは9月初旬に南フランスへのバカンスからパリに戻った後の同10日ごろ、体調不良を訴えて入院。翌日にPCR検査でコロナ感染が判明した。関係者に電話で「体調が良くなってきた」と話すなどしていたが、容体は一進一退を繰り返し、日本時間の10月4日夜に亡くなったという。サンケイスポーツーより引用高田さんが設立したファッションブランド『KENZO』は、パリのコレクションで高く評価され、フランスの芸術文化勲章を受章したほか、日本でも紫綬褒章を受章。日本のファッション界を長らくリードする存在であった高田さんの訃報に、友人のファッションデザイナー、コシノジュンコさんは「亡くなるなんてあり得ない。しかもコロナウイルスが原因なんて」と喪失感を隠せない様子だったといいます。ネット上ではこのニュースにお悔みのコメントが相次ぎました。・つい先日、公園で『KENZO』のTシャツを着た子供を見て「素晴らしいデザイナーだな」と改めて思ったところでした。残念です。・山本寛斎さんに続き、賢三さん。青春時代の憧れのデザイナーたちでした。偉大な人たちの旅立ちは、とてもさびしいです。・『KENZO』の服とかばんを学生時代に使っていました。ご冥福をお祈りします。ファッション界に、数々の新しいインスピレーションをもたらした高田さん。その功績は、今後もさまざまな形で受け継がれていくことでしょう。ご冥福をお祈り申し上げます。[文・構成/grape編集部]
2020年10月05日ヒロコ コシノ(HIROKO KOSHINO) 2020年秋冬コレクションが発表された。“Being Punky”をテーマに“Being Punky”をテーマにした今シーズン。ヒロコ コシノが描き出したのは、従来のパンクが意味する、既存のものへのアンチテーゼではなく、“混沌と整然”が両立する新しい領域だ。ブラックのレザーシューズに、エッジをきかせたワードローブという、どことなくパンキッシュな表情を映し出しながらも、洗練された美しさを同時に宿したコレクションが幕を開けた。フォーマルウェアをベースにフォマールウェアをベースにしたショーの序盤は、端正なシルエットはそのままに、アームや肩にカッティングをいれることで、パンキッシュなムードをプラスする。またうねるようなフリルが横断するパンチのきいたワンピースには、クラシカルなグレンチェックを起用。チェック柄=パンクのコードではあるものの、禁欲的なモチーフを採用することで、本来とは相反するシックな表情へと引き寄せているのが面白い。計算されたカラーショーの中盤に差し掛かると、イエロー、ピンク、グリーン、レッド、ブルー…と鮮やかなカラーがランウェイの上へと姿を現す。本来ノイジーな印象をもたらす、こうしたカラーのドッキングも、計算された色構成によって、バランスのとれた表情に仕上げているのが印象的。グリーン×レッド×ネイビーを合わせた一見エキセントリックな絵柄のスカートも、同じカラーで構築されたニットとスタイリングすることで、統一感のあるスタイリングに仕上げている。シルエット×柄で遊んで既存のルールにとらわれない、自由な精神で溢れた今季のコレクションは、シルエット×柄の組合せにも一捻り。モデルの体躯を無視したかのような、ユニークなラウンド型のシルエットのカラージャケットやトップスには、その布端に黒のステッチをほどこすことで、独特なフォルムを強調。一方でアウターに差し込んだストライプ柄のニットは、身体のラインを美しく整える対照的な役割を担っているのだ。クチュールとミックスブラックで染め上げたショーの終盤は、クチュール的要素とパンクを組み合わせたスタイリングが散見された。フロントに上品なキルティングをあしらったレザージャケットは、パンツの上にチュールスカートをレイヤードさせることでドレッシーな表情へと引き寄せる。また大ぶりなボーダー柄のグラフィックドレスには、センシュアルなレースを重ねることで、フェミニンなムードをプラスしていた。
2020年04月24日新型コロナウイルス感染症の感染予防および拡散防止のため、全国でコンサートが中止や、劇場、美術館、博物館、レジャー施設の休館が発表されている。同時にライブや公演のネット配信や、ネットを通じて美術や動物園の模様を楽しめる企画がスタート。公演中止や休館の知らせによって哀しい想いをしたり、不安を感じている人も少なくない。しかし、みんなで協力しあって、正しい情報を共有しながら事態にあたれば、状況は必ず改善するはずだ。ここに記載したのは一部だが、ネットを通じて楽しめるライブ配信、映像、美術館、レジャーの情報をまとめた。ネットなので歓声や応援の声は直接は届かないが、自宅でネットを通じて“応援”し“鑑賞”することで、ファンの想いはきっと届くはずだ。※本ページの情報は随時更新中!.news-contentBox { margin: 24px auto;}.news-contentBox .content-ttl { color:#fff; font-size: 1.8rem; font-weight: bold; margin: 0 24px; padding: 10px;}.content-ttl.genre--stg { background-color: #641fff; }.news-contentBox .content-txt { background-color: #e5e5e5; font-size: 1.5rem; font-weight: bold; margin: 0 24px; padding: 10px;}.news-contentBox .md-articleText { margin-top: 10px;}.page_top{width: 100px;height: 40px;position: fixed;right: 0;bottom: 0px;background: #777;opacity: 0.6;}.page_top a{position: relative;display: block;width: 100px;height: 40px;text-decoration: none;}.page_top a::after{content: ’↑ PAGE TOP’;font-size: 14px;font-weight: bold;color: #fff;position: absolute;top: 10px;bottom: 0;right: 0;left: 0;margin: auto;text-align: center;}ミュージカル『テニスの王子様』 3rd シーズン「みんなで繋がる!テニミュ 3rd シーズン ファイナルロード」第1弾ミュージカル『テニスの王子様』秋の大運動会2019、第2弾地区予選 ~関東大会全8作品から上位3作品、第3弾全国大会全6作品から上位3作品、ファイナルミュージカル『テニスの王子様』 Dream Streamを配信(有料)詳細⇒ 第3弾:10/25(日)~11/14(土)、スペシャル映像:11/15(日)~11/21(土)地点『君の庭』京都を拠点とする劇団「地点」と劇作家・松原俊太郎による最新作のオンライン版(有料)詳細⇒ 月)~10/18(日)東京ポッド許可局 ジャパンツアー2020マキタスポーツ、プチ鹿島、サンキュータツオが出演する「東京ポッド許可局 ジャパンツアー2020」を配信(有料)詳細⇒ 土)15:00~・10/17(土)14:00~Eine Feige ソロダンス『うつしみ、絶え間なく』ほか過去映像公演形態、演目の変更し、映像ダンス制作に挑む。関連企画として過去の作品を、期間限定で無料公開。詳細⇒ 土)~10/4(日)、10/8(木)~10/18(日)橋沢進一プロデュース『宇宙一超絶技巧雑技団2020』橋沢進一がプロデュースする日替わりのステージショーを今年も開催(有料)詳細⇒ 月)19:30~10/18(日)明後日『asatte FORCE』仲間たちと手を組み、不思議な力「FORCE」を本多劇場より発信します(有料)詳細⇒ 木)~10/18(日)アーツ・オンライン英国ロイヤル・オペラ・ハウスの名演を含むバレエ、オペラ等舞台芸術の珠玉の映像作品を配信する動画配信サービス(有料)詳細⇒ 金)~2021/2/11(木)リボステシリーズ アーカイブ配信『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE-隠し弾(SECRET BULLET)-の上演を記念し、リボステシリーズ3作品を期間限定でアーカイブ配信(有料)詳細⇒ 土)0:00~11/13(金)23:59『PERSONA5 the Stage #2』横浜・大阪公演の千秋楽をライブ配信(有料)詳細⇒ 日)17:00~・10/18(日)17:00~ヴィレッヂプロデュース 2020 Series Another Style『浦島さん』『カチカチ山』太宰 治著『お伽草紙』より福士蒼汰&宮野真守主演。太宰治の小説『お伽草紙』を原案に、『浦島太郎』ならぬ『浦島さん』と、かつての『カチカチ山』という今昔お伽ばなし、演出は劇団☆新感線のいのうえひでのりが手掛ける(有料)詳細⇒ 日)18:00~10/17(土)『幽霊でもよかけん、会いたかとよ』『おっかちゃん劇場』上演決定を記念して『幽霊でもよかけん、会いたかとよ』を配信(有料)詳細⇒ 木)10:00~10/15(木)23:59PARCO STAGE@ONLINE『仮面夫婦の鑑』PARCO STAGE@ONLINE初の試みとして、オンラインオリジナルの演劇作品を配信(有料)詳細⇒ 木)18:30~11/4(水)18:00新国立劇場 舞踊芸術監督 吉田都 就任公演 プレミアム配信『ドン・キホーテ』新国立劇場バレエ団の舞踊芸術監督・吉田都がNHK番組『チコちゃんに叱られる!』でおなじみの「チコちゃん」と共演してスペシャルプログラムを配信(有料)詳細⇒ 金)・18(日)、11/5(木)『どこでもシアター・ダンスブリッジ2020』「ダンスの小劇場」として知られる東京・神楽坂のセッションハウスがダンスブリッジを配信(有料)詳細⇒ 金)20:00~・10/10(土)20:00~、10/11(日)20:00~、10/24(土)20:00~劇団南極ゴジラビデオ版『贋作ジュラシックパーク』ビデオ版ならではの演出も交えながら全篇ワンカットで撮影した意欲作(有料)詳細⇒ 土)00:00~10/17(土)23:59『富豪刑事 Balance:UNLIMITED The STAGE』品川プリンスホテル クラブeXにて上演される公演を配信(有料)詳細⇒ アンコール配信10/18(日)23:59まで朗読劇『令和 人間椅子』江戸川乱歩の『人間椅子』を現代版に翻案した未発表短編『令和 人間椅子』を生配信(有料)詳細⇒ 水)19:00~10/15(木)オンライン演劇『最果てリストランテvol.2』『最果てリストランテ』シリーズが新たなストーリーを書き下ろし、完全新作として上演(有料)詳細⇒ 木)18:00~10/17(土)たやのりょう一座 怪盗☆ドラゴンカンパニーVol.1『イサヤ島の王女と神の右腕』今でも昔でもない、とある世界にあるイサヤ島での話 (有料)詳細⇒ 木)19:00~・10/18(日)17:00~熊川哲也Kバレエ カンパニー Autumn2020 『海賊』熊川哲也が捧ぐ、バレエ史上空前のスペクタクル・アドベンチャー(有料)詳細⇒ 木)・17(土)・18(日)大田王『GOLD LICENCE TO KILL』関西のユニークな才能を集め、それぞれのやりたいことを取りまとめたコントを、有名な映画をパロった世界観の中で展開する大田王の舞台を配信(有料)詳細⇒ 木)~10/18(日)『SENDAI OROSHIMACHI Art Merche 2020』今年で4回目の開催となる『SENDAI OROSHIMACHI Art Merche 2020』初めてのオンライン配信詳細⇒ 金)~10/18(日)ミュージカル・アクション・コメディー『世界中がフォーリンラブ』純愛をテーマにした大爆笑ミュージカル・アクション・コメディー (有料)詳細⇒ 土)13:00~・17:00~J-theater宮沢賢治の世界『虔十公園林』『双子の星』「劇」小劇場にて劇場公演とライブ配信を行う(有料)詳細⇒ 土)14:00~、17:00~・10/18(日)13:00~、15:00~うち劇『あつまれ不思議な島~フェアリーさんと仲間たち』小林大紀、酒井広大、山谷祥生、ランズベリー・アーサーの4人が出演(有料)詳細⇒ 土)15:00~、18:30~『ラブレターを渡し合う男子高校生の話』19歳の劇作家、山村菜月が書く“男子高校生シリーズ“の二作目!(有料)詳細⇒ 土)20:00~、10/18(日)14:00~、17:00~、20:00~時速246億『バック・トゥ・ザ・ホーム・ハーフ』SF超大作コメディ『バック・トゥ・ザ・ホーム』を完全オリジナルの最新作として配信(有料)詳細⇒ 日)英語でシェイクスピア演劇を楽しむ『不真面目な批評家、文学・文化の英語をマジメに語る 2』の出版を記念した配信詳細⇒ 火)19:00~20:30第3回ラグビー寄席『One Team 再び!!』天満天神繁昌亭にて開催する公演をオンライン配信(有料)詳細⇒ 火)18:30~歌舞伎夜話特別編『歌舞伎家話』第八回松本白鸚と女優・木村多江が出演(有料)詳細⇒ 火)20:00~シソンヌライブ[neuf]今回で9回目を迎える年1回の恒例の単独ライブ『シソンヌライブ[neuf]』を配信(有料)詳細⇒ 木)19:00~恋を読む『秒速5センチメートル』俳優の“言葉”と、アニメーション、音楽を有機的にリンクさせ、2018 年にラブストーリーの朗読劇シリーズとして産声をあげたシリーズ《恋を読む》の第3弾を配信(有料)詳細⇒ 水)19:00~10/25(日)アナログスイッチ『みんなの捨てる家。』2020年に中止となった公演を上演(有料)詳細⇒ 水)19:30~・10/24(土)13:30~、18:30~あなたと作る~etude the 美4寺脇康文と塚地武雅(ドランクドラゴン)が毎回各回で活躍する女優をゲストにを迎え、観客から「お題」をもらって創る一回限りのミュージカル仕立ての即興劇(エチュード)(有料)詳細⇒ 水)・23(金)・24(土)樋口一葉の世界2020奥山眞佐子ひとり芝居『一葉日記・そして・うもれ木』20歳の樋口一葉が、職業作家への道を切り開いた小説と伝えられる『うもれ木』と、そこに至る悩みや苦しみ、希望が描かれている『一葉日記』の構成作品 (有料)詳細⇒ 木)10:00~10/31(土)23:55ハニカミ!『メイドロイド』25作品に渡るガールズコメディ『ハニカミ!』の中の人気作『メイドロイド』が舞台+配信にて再び帰ってくる!!(有料)詳細⇒ 土)19:00~・10/24(土)12:00~、16:30~音楽劇『山彦ものがたり』人間賛歌と社会への風刺をテーマに、作家・有吉佐和子が描いたハートフルワールド‼ (有料)詳細⇒ 土)14:00~・10/25(日)14:00~ZOMMY+ vol.1ゾフィー、ザ・マミィの2組による、新ネタライブ(有料)詳細⇒ 土)15:00~、19:00~舞台『魔法使いの嫁〜老いた竜と猫の国〜』特典映像としてキャストによる座談会を付けた生配信を実施(有料)詳細⇒ 土)18:30~PARCO劇場オープニング・シリーズ "ねずみの三銃士"『獣道一直線!!!』好評上演中の『獣道一直線!!!』が「PARCO STAGE @ONLINE」の一環としてライブ配信決定(有料)詳細⇒ 土)19:00~、10/25(日)14:00~配信プロジェクト『ひとりしばい』Mixalive TOKYO 「Hall Mixa」から人気俳優の一人芝居をお届けするプロジェクト(有料)詳細⇒ 土)19:00~、10/31(土)19:00~、11/8(土)19:00~『パパのちオヤジ ときどきダディ』Aキャスト・Bキャストそれぞれのステージで、中尾隆聖と関俊彦の配役を入れ替えて上演するスペシャル企画(有料)詳細⇒ 土)19:30~・10/25(日)15:00~第7世代実験室『たかが世界の終わり』「#playthemoment」の企画で、舞台『たかが世界の終わり』を配信(有料)詳細⇒ 土)21:00~、11/1(日)20:00~『THE INSTANT』新感覚即興芝居『THE INSTANT』全12公演無観客生配信(有料)詳細⇒ 土)・25(日)・31(土)・11/1(日)『AD-LIVE 2020』謎制作のエキスパート・SCRAPとの奇跡のコラボレーションによる舞台制作が決定(有料)詳細⇒ 土)・10/25(日)、11/21(土)・22(日)『素晴らしき哉!人生!』二人で劇中の全ての役を演じきるオールメン朗読劇『素晴らしき哉!人生!』を生配信(有料)詳細⇒ 日)15:00~・19:30~BUNRAKU-beyond人形浄瑠璃×初音ミク『恋娘紬迷宮』初音ミク×人形浄瑠璃の公演が世界文化遺産富岡製糸場で開催(有料)詳細⇒ 日)18:00~『B I T T E R fnk 75%』「The TOMOYUKI YARA & m.c.A・T」として『THE YOUNG LOVE DISCOTHEQUE』をさらにライブ感を充実させながら、音楽を聴かせるステージを創り上げる(有料)詳細⇒ 日)『2020落語一之輔三昼夜』春風亭一之輔による独演会(有料)詳細⇒ 日)~10/27(火)世界遺産劇場〜富岡製糸場〜『市川海老蔵特別公演』世界文化遺産「富岡製糸場」を舞台に市川海老蔵丈による特別公演(有料)詳細⇒ 月)17:30~『ナイツ独演会 四苦八苦してカンペィが正解』漫才コンビ・ナイツ毎年恒例の独演会をインターネット動画配信サービスにて生配信(有料)詳細⇒ 月)19:00~Ask『丘のバッキャロー!! ~日本を代表する「甲州ワイン」の奇跡~ <前編>』「47都道府県を題材に演劇作品を創る!」 そんな合言葉からスタートしたバッキャローシリーズ (有料)詳細⇒ 木)18:30~・10/30(金)18:30~・11/1(日)17:30~・11/2(月)13:30~噺舞台 落語のラララ~真琴つばさ&さん喬・粋歌~宝塚OG・真琴つばさが落語に初挑戦、落語界の重鎮、柳家さん喬らとコラボ(有料)詳細⇒ 金)14:00・18:30『ブラック西遊記』演劇ファンタジスタ・エクスクエストが贈る、ありがたい仏教エンターテイメント!(有料)詳細⇒ 金)19:00~・10/31(土)18:00~・11/1(日)18:00~MousePiece-ree『Smiley魂』【配信あり】HEP HALLにて開催される公演を配信(有料)詳細⇒ 土)19:00~が~まるちょば ライブ!!『KICK-ASS MIME』「が~まるちょば」のスペシャルライブをオンラインで配信(有料)詳細⇒ 土)19:00~11/1(日)22:00屋根裏ハイツ 再建設ツアー『とおくはちかい (reprise) 』『ここは出口ではない』東京公演の映像を編集し、映像作品として期間限定で配信(有料)詳細⇒ 土)までLIVEミュージカル演劇『チャージマン研!』泉博役の篠原麟太郎、泉キャロン役の星元裕月、ジュラル星人役の浜ロンが、ドリーム回でのチャージマン研役を務めた3公演を配信(有料)詳細⇒ 木)~11/6(水)『男劇団 青山表参道X ~〇〇な会議室~』「男劇団 青山表参道X」のRe Startを記念して8人それぞれが主役のショートドラマを制作し配信(有料)詳細⇒ 日)~unratoプロデュース朗読集『ヴィヨン』太宰治著『ヴィヨンの妻』をベースに、変容していく女と彼女を取り巻く3人の男たちの姿を描く(有料)詳細⇒ 日)13:00~劇団Turbo『NO LEMON NO MELON』4月に上演を延期した、ハートフルコメディー『NO LEMON NO MELON』を上演いたします(有料)詳細⇒ 日)15:00~玉田企画『今が、オールタイムベスト』2020年3月に東京・東京芸術劇場 シアターイーストで上演された公演を配信(有料)詳細⇒ 日)23:59まで水戸芸術館開館30周年記念事業 音楽劇『夜のピクニック』2020年10/1~4に上演された、恩田陸原作、水戸で生まれ育った音楽劇『夜のピクニック』が期間限定配信(有料/要申し込み)詳細⇒ 日)~2021/1/31(日)※10/15(木)10:00より申し込み受付開始オンライン繁昌亭 文華・華紋親子会華紋・文華・華紋が出演(有料)詳細⇒ 火)18:00~カムカムミニキーナ『燦燦七銃士 ~幕末エクスプレス1867~』カムカムミニキーナ劇団旗揚げ三十周年公演、東京公演の配信が決定(有料)詳細⇒ 火)・11/8(日)12:30~、17:00~、11/7(土)13:00~、18:00~月刊「根本宗子」第18号『もっとも大いなる愛へ』完全新作を完全リモート稽古、俳優が対面するのは初日前夜という条件のもと、2020年初の劇団本公演を全公演完全無観客で本多劇場にて上演(有料)11/4(水)~11/8(日)『NON STYLE LIVE2020~ツアーえで会場押さていたから新ネタ5本とトークでもやりましょか~』NON STYLEの単独ライブ (有料)詳細⇒ 金)18:30~虚飾集団廻天百眼『冥婚ゲシュタルト2020』2014年、2016年とザムザ阿佐谷を熱狂に包んだ廻天百眼の代表作の再演が配信(有料)詳細⇒ 金)19:00~、11/8(日)19:00~戴陳連『紫気東来−ビッグ・ナッシング』幼少期の日常生活の想い出や中国・唐代の怪異記事集成『酉陽雑俎』をもとに、個人的な記憶と怪談、夢と現実を交錯させた影絵芝居(有料)詳細⇒ 金)~11/8(日)ボノボ『 汝、愛せよ』「差別」を考える医師たちの、ブラックユーモアあふれるディスカッション(有料)詳細⇒ 金)~11/9(日)劇団鹿殺し ザ・ショルダーパッズ『銀河鉄道の夜』『少年探偵団』劇団活動の「再起動」を宣言した「劇団鹿殺し」がおくる待望の劇場公演(有料)詳細⇒ 土)~11/15(日)能+ファッション『継承する伝統と現代の融合』『継承される伝統と現代の融合〜能楽師 観世清和とコシノジュンコの未来日本芸術〜』の夜の部を配信(有料)詳細⇒ 月)17:00~『フリムンシスターズ』松尾スズキがシアターコクーン芸術監督に就任後初の書下ろしとなる新作ミュージカル(有料)詳細⇒ 木)18:30~劇団「地蔵中毒」『おめかし、鉄下駄、総本山〜削ればカビも大丈夫〜(村の掟、全無視Edition)』公演中止となった第12回公演を、(村の掟、全無視Edition)として再リミックスし、11月に公演する(有料)詳細⇒ 木)19:00~・11/13(金)・11/14(土)14:00~、19:00~・11/15(日)13:00~、17:00~ミュージカル『刀剣乱舞』最新作の髭切膝丸 双騎出陣 2020 ~SOGA~、~幕末天狼傳~を全公演LIVE配信(有料)詳細⇒ 金)~11/23(月・祝)『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE-隠し弾(SECRET BULLET)-リボステ第4弾公演が配信決定(有料)詳細⇒ 土)13:00~11/22(日)『鶴瓶・上ちゃん お気に入りオンラインライブ 鶴瓶おすすめ東西落語家 宮治と三度』桂三度と桂宮治をゲストに迎え鶴瓶のご指名ならではの東西落語家夢の競演をお届け(有料)詳細⇒ 土)16:00~柿喰う客『夜盲症』柿喰う客の新作「夜盲症」延期公演の配信が決定(有料)詳細⇒ 木)15:00~、19:30~電動夏子安置システム『エントツ女王と煙たい町』11/19(木)19:30公演を駅前劇場より配信(有料)詳細⇒ 木)19:30~『桂雀三郎独演会』サンケイホールブリーゼ米朝一門落語会シリーズ2020 (有料)詳細⇒ 日)11:00~、15:30『妖怪の国の与太郎』フランス人演出家ジャン・ランベール=ヴィルドと、スイス人演出家ロレンゾ・マラゲラが、SPACの“妖怪みたいな“俳優たちとともに贈る、奇想天外な音楽劇(有料)詳細⇒ 土)~シベリア少女鉄道『メモリー×メモリー』12/12(土)の昼夜回を収録・編集したものを配信(有料)詳細⇒ 火)19:30~12/22(火)19:29『病は気から』演出家・ノゾエ征爾がその手腕を発揮し、フランスを代表する劇作家・モリエールの喜劇をポップな現代劇に仕立てた人気作が、待望の再再演詳細⇒ 土)~アーカイブ配信中・継続配信中の情報はこちら(dpia-app://contentAll?contentId=53e70da9-7a59-414d-b0b3-ffed76ade2b7&contentTypeId=2)(#top)
2020年04月10日和太鼓エンターテイメント集団「DRUM TAO(ドラムタオ)」2019年公演のフィナーレ『ザ・ドラマーズ FINAL』東京公演が東京・Bunkamuraオーチャードホールにて 2020年1月22日(水)から24日(金)まで開催される。公演について、演出のフランコドラオと出演者の岸野央明に話を聞いた。【チケット情報はこちら】DRUM TAO(以下、TAO)の2019年作品として、5月から行ってきた全国ツアーの集大成となる「ザ・ドラマーズ FINAL」公演。“DRUM TAO史上最もハイテンションでパワフルなステージ”だという今作は、全国をまわってきたTAO・A組に、東京常設劇場にて年間500回公演を行っているTAO・K組が加わったスペシャルパフォーマンスになるという(現在TAOは、定期公演中心の「A組」、東京常設劇場での公演中心の「K組」、海外公演が中心の「S組」の3班体制にて活動中)。フランコドラオは「今回は、K組とA組を初めて合体させて『ザ・ドラマーズ』の“一番いいやつ”をやろうじゃないかと。TAOの総力を結集して、これまでにないステージをつくります。皆さんが聴いたことない、感じたことのないリズムを演奏します。『なんだこの新しい音楽は!』という驚きを感じていただきたいです」と挨拶。K組リーダーの岸野は「全国公演を重ねて、ほぼできあがった状態のステージに、初々しいメンバーが飛び込んでいく。そこで化学反応が起こるだろうという期待があります。まだ稽古が始まっていないのですが、僕自身も早く試してみたい気持ち。FINALとして、最高の出来になると思います」。約7か月のツアーを経て、フランコドラオが「アーティストたちが常に最高の状態でやっていくために、このツアーでもブラッシュアップを重ねてきました。だから今は、ツアー開幕の頃とはまた違う、熟成された状態。ここで終わってしまうのがちょっと勿体ないくらいです(笑)」という程の状態にまで仕上がっている。そこにさらにFINAL公演だけのアレンジを加えたステージをつくりあげるというが、「僕らは座席に座って観るようなショーもつくり続けていますが、『ザ・ドラマーズ』はオールスタンディングで皆さんが身体を揺らしながら聴けるイメージ」というコンセプトは変わらない。衣裳は今回ももちろんコシノジュンコ。衣装デザイン8年目だからこそ可能な、それぞれのキャラクターに合わせたオートクチュールのデザインが実現し、「例年以上に見どころになっている」という。こちらもぜひ注目してほしい。取材・文:中川實穗
2019年12月25日ヒロコ コシノ(HIROKO KOSHINO)の2020年春夏コレクションが、2019年10月15日(火)、東京都現代美術館にて発表された。インスピレーションは"楽器"から今季、コシノヒロコがインスピレーションを得たのは、“楽器”。鋭い直線、優美な流線形など"楽器"の持つ美しいシルエットを洋服たちに落とし込んだ。そんな着想源をベースにした洋服たちの中でも特に目を惹くのが“ピアノ”のモチーフ。モノクロカラーの鍵盤を滑らかな生地感のドレスやスカート、ジャケットなど様々なアイテムに描いた。直接的に鍵盤を表現したものから、モノクロカラーで鍵盤を想起させるパターンなど、その取り入れ方は様々。まるで一つのコラージュアートのようなワンピースドレスには、体躯を斜めに大きく横断するモノクロのボーダーを配した。絵画と音楽という2つの芸術的要素をミックスしたシャツのインパクトも大きい。水彩画タッチのパターンを総柄で描き、スタイリングの主役となるアイテムを生み出した。楽器が奏でる優美な音はフォルムに“楽器”そのものだけでなく、それらが奏でる美しい音たちも重要な着想源となった。コレクション内に散見される、直線と曲線を組み合わせ、ゆったりとなだらかなフォルムを描くピースはその好例。直線と曲線を組み合わせることで、一つの楽曲の中に共存する異なったリズムを表現しているように思える。平面と立体の交差“楽器”以外にも、コシノが注目した要素が“平面と立体の交差”だ。テキスタイルの平面に描く、立体的な造形物のモチーフ。本来相対する性質を持つ2つの要素を掛け合わせることで、コシノが思い描く美学を表現している。蛇腹状に構築し、本物の鍵盤の様に立体感を演出したスカートや、裾だけレイヤードで仕上げたシャツなど“立体×平面”はあらゆる部分に反映されている。絶妙なバランス感覚でミックスした相対する2つの性質が、より表情豊かなスタイリングを作り上げる。ビビッドなカラーがアクセントモデルたちが纏ったエレガンスな雰囲気の中にアクセントとして取り入れたのが、ビビッドなネオンカラー。バッグやシューズといったアクセサリーを中心に、ウェアのパーツの一部など様々な箇所にワンポイントでグリーンやイエロー、ピンクのカラーを挿した。
2019年10月18日アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア 2019」(SSFF&ASIA)のオープニングセレモニーが5月29日(水)、都内にて行われ、「CINEMA FIGHTERS PROJECT」第三弾に出演のEXILE AKIRA、佐藤大樹のほか、Ladies for Cinema Projectのプロジェクトプレゼンター・木村佳乃など、豪華ゲストが勢揃いした。「SSFF&ASIA」はアメリカのアカデミー賞公認の映画祭。第21回目となった2019年は、世界130か国以上の国と地域から集まった、およそ1万本におよぶ作品から、選りすぐりの約200作品が上映される。「セクシーなAKIRAさん」とは違う顔の『Beautiful』EXILE HIROと「SSFF&ASIA」代表の別所哲也、「EXILE」などに多くの歌詞を提供してきた作詞家・小竹正人の3人によって打ち出された、詩と音楽、映像をひとつに融合する「CINEMA FIGHTERS PROJECT」も、今回で第三弾。『Beautiful』で主演を務めるAKIRAさんは三池崇史監督と初タッグを組んだ。「短編映画ですが、三池監督の新しい一面と、これまで見たことのない世界観を体験できて、とてもうれしいです」と喜びを伝えたAKIRAさん。フェスティバルアンバサダーのLiLiCoをもってして「セクシーなAKIRAさん」と大絶賛の佇まいだが、劇中ではまったく違う顔を見せているという。AKIRAさんは、「台本を読んだときには、最初はあり得ない出会いのシーンから始まるんですけど、読んでいくうちにリアリティのある感情が生まれました。普段のEXILEで見せる一面とは違う、そぎ落とした役柄を演じたので、見どころかなと思います」と、自信をのぞかせる。佐藤さんのPRに別所さんがツッコミ一方、本プロジェクト初参加の佐藤さんは、青春の恋愛模様の一篇『魔女に焦がれて』で高校生役を熱演。「僕の父世代の方々は“こういうことあったな”と共感できるところがあると思います。不器用な男女の距離が縮まっていって、最終的には想いを打ち明けるストーリーなんです」と丁寧に説明。さらに「普段の映画ではないファンタスティックな演出が盛り込まれていて、演じ甲斐のある設定だなと思いました」と、佐藤さん自身が所属するグループ「FANTASTICS from EXILE TRIBE」の“ファンタスティック”という言葉も交えてPR。目ざとく気づいた別所さんが指摘すると、照れ笑いを浮かべていた佐藤さんだった。オープニングセレモニーには、そのほか、冨永愛、コシノジュンコ、宮沢和史、大和孔太、柳ゆり菜、西島数博らが出席した。「SSFF&ASIA」は5月29日(水)~6月16日(日)まで、東京5会場のほか、オンライン会場にて開催中。(cinamacafe.net)
2019年05月29日ヒロコ コシノ(HIROKO KOSHINO)の2019年秋冬コレクションが、2019年3月22日(金)に恵比寿ガーデンプレイス内 ガーデンホールにて発表された。ファッション、音楽、アートがクロスする、今ここにしかないひと時ファッションと音楽、アートが混ざり合う今季のコレクション。コシノヒロコは、デザイナーとして、そしてアーティストとしてあらゆる創造性をクロスして、ショーの創作に挑んだ。音楽はピアニスト横山幸雄による即興的インスピレーションの生演奏。今、この時にしかない音とシンクロする服のカタチを披露した。今季は、3Dの構想を2Dで練り直し、その後3Dに戻すという作業から製作している。完成した服は、途中過程の2Dの名残がある。平面的部分が多く、中には折り紙のように折り重なるディテールも見受けられる。ワンピースは一枚の布を巻きつけたようなものもあれば、すっぽりかぶるようなものもある。袖の部分は、敢えて縫い合わせることをせず2D要素を残したままだ。ストールはわざと平面を強調するかのようなスタイリング。立体と平面が混ざり合う構造は、体にまとう服の概念を超越する。そこに乗せられていく、コシノヒロコ流の絵画。俯瞰して見るとまるで美術館を巡っているかのようなショーだった。油絵のように濃厚な色味から柔らかな水彩画の色味まで、すべてが存在する。現代アートのような奇抜な表現も、モダンなグラフィックも、印象派のように優しい表現も、時代を超えて並列されているみたいだ。金色の糸がとびでた、和の要素を匂わせるトップスやチュニック、オブジェのような、赤色の立体的ジャケットは、シアー素材やニットなど滑らかなテクスチャーのファブリックとともに合わせられた。その異素材の組み合わせから生まれるデザインやフォルムは、前衛的なニュアンスを醸し出している。
2019年03月25日ザ・プリンスパークタワー東京にて先日、「第14回 渡辺晋賞」の授賞式が行われ、俳優の別所哲也が受賞。「今回受賞をいただけてとても光栄です」と受賞への喜びを語った。毎年3月2日の渡辺晋の誕生日に授賞式が執り行われる「渡辺晋賞」。大衆性、将来性を兼ね備えた独創的なソフト(作品、アーチスト)を生み出し、また才能ある人材を登用、組織し新しいビジネスモデルを構築し、大衆文化の発展に多大の貢献をしたエンターテインメント業界のプロデューサーを選考対象とし、顕彰している。今回受賞した別所さんは、俳優として映画、TV、舞台など幅広く活躍するほか、アメリカでのショートフィルムとの出会いから1999年より日本初となる国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」(「SSFF & ASIA」)を主宰、2018年には20周年を迎え、世界に羽ばたく映像作家を支援してきた。さらに、企業のブランディング価値を高めるためのブランデッドムービーにも注力し、デジタル映像事業のプロデューサーとしても活動。そんな「SSFF & ASIA」をはじめとしたエンターテインメントへ貢献、さらなる活躍を期待を込めて、今回の受賞に至った。この度の受賞を受け、別所さんは「評価を頂けた理由は“時代”だと思っています」と言うと、「平成が終わり、新しい元号がまもなくスタートしますが、現代はインターネットの時代になりメディアウィンドウといわれているものが変化しています。渡辺晋さんが映画からTVへと進化する新しい時代をとらえたように、音楽配信や動画配信など時代はまた動いているんだなと映画祭を通して感じております」とコメント。また「プロデューサーとしてだけでなく俳優としても一層頑張っていきたいです」と気持ちを新たに語っていた。また、前回の受賞者・村井邦彦からお祝いのビデオメッセージが流れる場面も。「ショートショートフィルムフェスティバルを代表されている別所さんには、今後もすばらしい文化切り開き日本の文化を継承していってほしいです」と讃えた。さらにこの日は、河瀬直美監督や女優の木村佳乃、デザイナーのコシノジュンコ、映画コメンテーターのLiLiCoがお祝いに駆けつけた。河瀬監督は「個人的にも監督として支えてくれる、出会いの場をもたらせてくれる方です。人と人をつなぐ、信頼に厚い方なので人柄の良さということだけではなく、ビジネスに展開されているのだと思います。いつまでも色んな人を元気にし幸せをくださることを期待しています」とコメント。今年から本格始動する、女性クリエイターを応援するプロジェクト「Ladies for Cinema Project」のプレゼンターを務める木村さんからは「いつものニコニコ笑顔で、知的で頼りになるお兄さんというイメージでした。それは他の俳優さんとは比較にならない、別所さんは別所さんでしかないとにかく素敵な存在です。朝も早くてミュージカルの本番があるときなどはいつ寝ているのか心配になるぐらいご活躍されて」と別所さんの人柄が語られると、それに対し「ショートスリーパーなんです」と別所さん。会場からは笑いが起こっていた。(cinemacafe.net)
2019年03月04日和太鼓エンターテイメント集団「DRUM TAO(ドラムタオ)」が2018年5月より全国100公演以上を上演してきた『RHYTHM of TRIBE~時空旅行記~』の『FINAL』東京公演が2月6日(水)に開幕する。公演について演出家のフランコドラオ、座長の西亜里沙、メンバーの岸野央明に話を聞いた。【その他の画像はこちら】昨年も紅白歌合戦での演奏から、日仏友好160年を記念してパリで開かれた「ジャポニスム2018」のオープニングアクトまで、幅広く活躍したDRUM TAO。「僕らが影響を受けたのはシルク・ドゥ・ソレイユなんです。サーカスでお客様を笑わせたり泣かせたりするステージを観て、これをドラムでやったら面白いと思った。太鼓で泣く、笑う、感動するということを大テーマにしています」(フランコドラオ)と、さまざまなステージをつくりあげてきた彼らの最新作である本作は、“SAMURAI達の魂の旅”として、過去への遡行、未来への飛躍をテーマにストーリー仕立てで表現。和太鼓を中心にしたパフォーマンス、最新の映像テクノロジーなどを融合させた華々しいパフォーマンスが楽しめる。物語は「現代の若者たちが日本の古き良き文化やわび・さびを見つける旅に出かけるところから始まります」(西)。さまざまな時代を旅するため、歌舞伎をテーマにしたシーンや花魁(おいらん)が登場するシーンなど次々と場面が変わっていくが、「まるで映画が流れるようなつくりにしました」(西)と、曲と曲の繋ぎにもこだわり、ひとつの物語として楽しめるステージになった。そのなかでも映像クリエイティブ集団Zero-Tenによるプロジェクションマッピングは見どころ。特に今回は「今作ほど映像にうるさく言ったことはないです」(フランコドラオ)とこだわったものだが、「一緒にやりだして3年目。ようやくお互いの意志が通じ合った感覚があります」(岸野)と公演を重ねたからこその仕上がりとなっているという。コシノジュンコが手掛けた衣裳も注目だ。「今回の衣裳は甲冑などもあるのですが、“今までのデザインじゃダメ”と、“日本のものなんだけど新しいもの”を作ってくださいました」(フランコドラオ)とコシノジュンコならではのデザインが見られる。長くツアーをまわったことで「お客様の反応を受けて編曲や曲順も変えてきました。どんどんブラッシュアップされて、メンバーの気持ちもひとつになって、お客様との一体感も感じられるショーに仕上がったと思います」(西)、「何度も公演を重ねた中で出来上がった最終形態なので、きっと1番いい仕上がりを披露できます!」(岸野)という本作。初めての方もリピーターの方も期待して足を運んで!公演は2月6日(水)から8日(金)まで東京・Bunkamuraオーチャードホールにて。取材・文:中川實穗
2019年01月24日ファッションデザイナーのコシノジュンコがパーソナリティーを務めるTBSラジオ『コシノジュンコ MASACA』(毎週日曜 17:00~)。16日の放送では、お笑い芸人・ブルゾンちえみがゲスト出演する。「一卵性の母と娘か」と言われるほど雰囲気が似ており、過去にはNTTドコモのCMでも共演を果たしている。実はブルゾンが「35億」ネタでブレイクする前から、コシノと出会っており、そのときにコシノがかけた言葉が明かされる。また、CMの裏話などについても語られる。
2018年12月11日3.11 チャリティコンサート「全音楽界による音楽会」が、2019年3月9日(土)に東京・サントリーホールにて開催することが決定した。今回で第7回目となる「全音楽界による音楽会」は、2011年3月11日、東北地方を襲った未曾有の大震災の現状を見た大友直人、コシノジュンコ、三枝成彰、堤剛、林真理子、矢内廣、湯川れい子など、様々な音楽ジャンルを代表し音楽に深くかかわるメンバーが発起人となり、東日本大震災直後の4月20日にチャリティコンサートを開催したのが始まり。第1回目は東京・サントリーホールで開催された。コンサートの入場料は無料だが、来場者ひとりにつき1万円以上の義援金を寄付する入場の仕組みとなっており、アーティストはこの主旨に賛同してボランティアでの出演となる。これまでに過去6回開催しており、その合計金額は、1億5390万円に達している。第1回の開催から半年間の準備期間を経て2011年10月、「一般社団法人 3.11 震災孤児遺児文化・スポーツ支援機構」が発足し、そして2015年10月には公益社団法人として認定された。2011年以降、過去6回にわたりサントリーホールでチャリティコンサートを開催して被災地の子供たちへの支援を続けている。今年は佐藤しのぶ、大黒摩季、小林幸子、坂本冬美、氷川きよしなどが出演。ポップス、演歌、クラシックという音楽のジャンルを超えて、ひとつのステージで歌い、演奏する。時が過ぎ、震災の記憶も徐々に薄れつつある。自分たちのできることをできる範囲で行い、風化させてはいけないという主旨に賛同し、さらに多くの音楽関係者から声が上がり注目されている。このコンサートの義援金は、「公益社団法人 3.11震災孤児遺児文化・スポーツ支援機構」及び「一般社団法人チームスマイル」を通じ、東日本大震災で被災した子供たちを支援するための資金となる。■第7回「全音楽界による音楽会」3.11チャリティコンサート日時:2019年3月9日(土) 開場18:00/開演18:30会場:サントリーホール(東京都)料金:無料(全席指定・事前予約必要)※入場時におひとり様1万円以上の義援金を申し受けます。出演者(ジャンル内五十音順)<クラシック>上野星矢、小川里美、神楽坂女声合唱団、coba、佐藤しのぶ、ジョン・健・ヌッツォ、東京女声合唱団・VOJA-tension・紅林弥生、服部百音、樋口達哉、宮田大、六本木男声合唱団ZIG-ZAG<ポップス&演歌>大黒摩季、小林幸子、坂本冬美、氷川きよし、槇小奈帆、LE VELVETSほか<指揮>大友直人、渡辺俊幸<総合司会>露木茂、永井美奈子
2018年11月20日「今年の誕生日、孫に“サッちゃん、いくつになったの?”と聞かれて、電卓たたいたら、80歳だったの。こんなに年をとったんだぁと、さすがに私も3日ほど落ち込んだわよ。でも、4日目の朝、年のことで落ち込んでもバカバカしいと気がついて、今までどおり楽しむっていうか、年齢への意識を捨てちゃえばいいと、今は思ってます」お孫さんふたりも「おばあちゃん」ではなく「サッちゃん」と呼ぶという、川邉サチコさん。バレッタでアップした白髪、セルフレームの眼鏡、真っ赤な口紅、きりっとしたアイメイク。ビューティークリエイター川邉サチコさんこの日は「元気出るように」と赤いトップスに、スカートを合わせた。こんな粋でおしゃれでカッコいい80歳がいるのなら、年をとるのも悪くない、そう思わせてくれる存在だ。◆ビューティークリエイターとして、今もバリバリの現役。渋谷の閑静な住宅街にあるサロン『KAWABE LAB』を経営し、同じ業界で活躍する娘のちがやさんとともに一般の女性たちのヘアメイクや、ビューティーアドバイスを行っている。この日は、20年もサロンに通う常連客の小山治子さん(70)が来店。まず持参した服を見て、どうスタイリングしていくか相談する。この日は「夫婦で記念日を過ごすためのトータルコーディネート」という依頼だ。「うちはお客さまとコミュニケーションをとって作っていくシステム。年齢や好み、生活の環境なども聞いて、髪の毛の状態を拝見しながら、その方の長所を見つけて仕上げていきます」ヘアセットだけの場合もあれば、服や靴選びからアドバイスし、トータルに全身のスタイリングをする場合もある。お客さまの要望や予算に合わせて1万円からカウンセリングを行い、ケースバイケースで対応する。今回はサチコさんがヘアを、娘のちがやさんがメイクを担当。まず髪を丁寧にブラッシングした後、大きなホットカーラーで手際よく髪を巻きだした。「今時ホットカーラーを使うやり方は珍しいんですけどね。小山さんの髪質ではブローだけだとすぐぺしゃっと崩れちゃうのよ。やっぱり、店を出られた後も長くきれいにもたせたいじゃない?アフターケアまできちんとするのがプロだからね」カールを壊さないようにセット、これで完成と思いきや、全身を鏡に映しながら、さらに手を入れる。「大事なのは全身のバランス。私はヘアだけの仕事も、必ず全身を鏡に映してみながら仕上げます」完成。上品でかつ躍動感のあるスタイルに仕上がった。鏡を見て「うれしい!」と表情まで明るくなった小山さんは言う。「川邉先生は最初ロングヘアだった私をショートに上手に変えて、ショート嫌いの主人まで納得するスタイルにしてくださったんです。私が変わった姿を見て“紹介して”とサロンに来るようになったお友達は、もっと大変身したんですよ。それまで普通の主婦だったのが、社交ダンスや歌を始めて、今ではステージに堂々と立っています。川邉先生はスタイルだけじゃなく、内面まで変えてくださる方だと思います」◆仙台から2か月に1度のペースで通う、ギャラリーオーナーで美術評論家の森美枝子さん(77)もサチコさんの手でイメージチェンジに成功したひとり。「15年前に“小顔にしてあげる”と白髪ピンピンの短めショートにしてくださったんです。くせ毛で毛量が多いからできるカットらしいんですけど、どこか女らしさもあって、一見似たような髪型の人を外で見かけても、やっぱり全然違う。友人からも好評だし、知らない人から“どこのお店でカットされてるの?”と声をかけられたことも何度もあります。髪型が決まれば自分も元気になれるし、ほかの人に褒められてうれしい気分にもなれる。この15年私が元気でいられたのは、川邉さん効果かもしれないですね」■美容師になるつもりはなかった川邉サチコさんは昭和13年、東京の日本橋で生まれたちゃきちゃきの江戸っこ。「実家はたくさんの従業員がいた綿布問屋。母は帳場を管理するおかみでした。4人きょうだいの長女だった私に対して、母は鬼かと思うほど厳しかったわね。父が出かける準備を手伝ったりは当たりまえのようにやらされてました」サチコさんは小さいころから、自分の好みに関しては譲ることがなく、母が買ってくれた洋服の色が気に入らないと、自分で別の色に染めて、怒られたこともあるという。女子美術大学を卒業後、22歳で結婚。それが大きな分岐点となった。「高校時代から付き合っていた相手と結婚するときに、相手が美容家のおうちだとわかったんです。だけど、“私は美容師にはなりません。それでもいいですか?”と聞いてから結婚したんですけどね」婚家は美容業界の老舗で、義母はヨーロッパからエステの技術を学んだ伝説の美容師・芝山みよかさん。結婚して早々、サチコさんは、義母から「パリに行くけど、一緒に行かない?」と声をかけられた。「当時、飛行機に乗るというだけで、親戚中が万歳して送り出してくれるような時代だからね。私も“行ってみたい”とついていくことになった。それでパリのメイクアップの学校に通訳付きで入れられたんです。ジャン・デ・ストレーという画家でもあるメイクアップアーティストの先生が、立体的に顔をペイントすることから教えてくれてね。私は美術学校を出てるから、“面白い!”と興味が湧いたんです。お義母さんは私を美容師にするつもりでパリに連れて行ったんでしょう。まんまとそのとおりになっちゃったわね」約1か月学び、メイクのライセンスを取って、帰国。「まだ私なんて何もできないのに、周りにベテランスタイリストがいっぱいいたから、くっついていって、現場で修業させられたって感じなの」懸命に仕事をする中、サチコさんは腕をあげていったが、そのころ、美容の仕事の地位はまだ低く、悔しい思いをすることも多かったという。「“結髪さ~ん”と呼ばれて、“冗談じゃねぇよ!”と頭にきて、途中で帰っちゃったこともあるわね(笑)。ヘアメイクと呼ぶべきでしょう。マネージャーさんに“そんなことしてると仕事はなくなりますよ”と説教されたけど。“それでけっこうです、頭下げなくても仕事くるようになるまで頑張ります”って言ってやったの。おかげでしばらく干されちゃったけど。でもそこで踏ん張らなかったら、私たちの仕事の社会的地位は上がらなかったと思うわ」クリスチャン・ディオールのオートクチュールやニナ・リッチ、イヴ・サンローランなどが日本で出店するときに行ったファッションショーで、ヘアメイクを担当し、「彼女のメイクは斬新で面白い」と一躍注目を浴びた。それから、映画、演劇やイベント、CMなど、さまざまな分野で、引っ張りだこの存在になり、“ヘアメイクアップアーティスト”としての地位を確立。「遅くまで仕事をしている人たちにも来てもらえるように深夜0時まで開店する美容院を南青山に開いて、コシノジュンコさんたちとファッションのコミューンみたいなものを作ったりして、どんどん深みにはまっていっちゃった」昭和38年、娘のちがやさんを出産後も、フルパワーで稼働。ベビーシッターを雇い、寮のある学校に入れて、国内外を飛び回った。■35歳で離婚し、リスタート多忙な中、35歳のときに大きな決断をする。離婚して、婚家を飛び出したのだ。「夫とはだんだんうまくいかなくなって、“年を重ねて動けなくなったとき、この人には面倒みてもらえっこない!”って思っちゃったのね。ひとりになっても食べていけるぐらいになろうと準備をして、それで別れました。実は離婚したときはもう美容はやらないつもりだったんです。美術学校にも通って、ほかの道を探していたんだけど……」そのころ小学生だった娘のちがやさんは、当時の様子をこう振り返る。「正直言って、生活は最初大変だったと思います。父と別れて住んだマンションに同級生が来たとき、“おまえんち、テレビないなんて、ヤバくねぇ?”って言われたこともあって。そしたら、母は“しょうがないわよ。おばさんは家を出てきちゃったんだから。そのうち買うわよ”と言ってましたね(笑)。私は小さいころから、サチコさんのことを母親というよりひとりの女性として見ていたので、離婚の件やいろいろあってもしょうがない、と受け止めてました。父には“おまえ、これからあの人とふたりきりで大変だぞ”と言われましたけどね(笑)」別の仕事を模索しようとしていたサチコさんだが、彼女の実力を知る人たちが放っておかなかった。「じゃあ、手伝うだけねって始めたら、また歯車が動いていってしまった。私ひとりではできない仕事だから、新しく『アルファタッチ株式会社』を立ち上げてスタッフを雇うようになって。それからまた大忙しの日々が始まったんです」■世界が認めたセンスとプロの技日本にも新進気鋭のデザイナーが台頭し、ファッションショーが盛んに行われるようになった時代。サチコさんは、多くのクリエイターから支持され、多くの現場で刺激し合い、新しいスタイルを提案していった。「ファッションショーは特に過酷だったけど、面白かった。デザイナーとしては、自分が世に出る真剣勝負だから。ぶつかりあいもあるし、ギリギリのところでみんな仕事をしなきゃいけない。私も生意気だったから、デザイナーと大ゲンカをしたこともあるけど結果がよければ大成功(笑)。でも、あのころはみんな勢いがあって楽しかった。特に三宅一生さんとの仕事は面白かったなぁ。彼はなかなか満足しなくて、しょっちゅうスイッチ(変更)するから、私たち周りのスタッフは大変なんだけど。でも、できあがったものは必ずよくなって、新しいクリエイションが出てくる」表は華やかに見えるショーだが、そのバックヤードはとてつもなく苛酷だという。リハーサルから本番まで2時間あるかないか。その間に、モデル全員のヘアメイクを含む準備を完成させなければならない。スケジュールがずれこむことはしょっちゅうで、本番は秒読みの世界だったが、サチコさんは独特のスタイルを手際よく作っていった。16歳でモデルデビューした長谷川美恵子さん(60)は、当時の様子をこう語る。「私がセーラー服姿で現場に行っていたときにサチコ先生に初めてお会いして。最初は正直言って、“業界の怖いおばさん”という印象でした(笑)。でも、何もできない私を見つけてメイクをし、手ほどきをしてくださったんです。“あんた下手だねぇ”とか言葉はキツいけど、本当は面倒見がよくて優しい方なんですよ。モデルってわがままな人種で、ヘアスタイルが気に入らないと不機嫌になる人も多いんですけど。サチコ先生は、それぞれの個性に合わせて気持ちのいいヘアスタイルにしてくれるから、とにかく安心なんです。サチコ先生が作るスタイルは、早くてきれいで崩れない。フレンチロールが特にお得意だったんですけど、最小限のピンでさっと作って、それで決まるんです。逆毛立ても凄かったなぁ。もちがよすぎて、ショーが終わって家に帰って髪を洗うのが大変なぐらいでした」サチコさんは準備も周到だった。髪の滑りが違うからと、髪型によって前日のシャンプーの仕方までモデルに指示出しをしていたという。木村イナミさん(現在「ヘルシィラボ」代表・ヘアメイクアップアーティスト)は、サチコさんが手がけたCMを見て「ヘアメイクにこんな可能性があるのか」と衝撃を受けたひとり。サチコさんの会社に入社し、ショーなど多くのシーンでアシスタントを務めた。「弟子として、いちばん厳しく言われたのは、鏡前はお客さんが買ってくださった場所なんだから、いつもきれいにしておけ、ということでした。先生はどんなに時間がタイトでも、納得いくスタイルができるまではランウェイに出さないというのが信念。ギリギリまでベストバランスを探し続けて、ぴたりと決める。それは見事でした。先生は仕事も真剣だけど、普段から感性豊かに暮らされてるんですよ。すごくおしゃれだし、料理も上手でパーティーでふるまわれることもありました。そうして、仕事のエネルギーを維持されていたんだと思います」サチコさんは、大忙しの中、ひとりの女性として恋愛を楽しんでもいたそうだ。「実はある人と同棲までして、真剣に再婚を考えていました。一緒になれば、相手がものすごく才能のある人なので、どうしても尽くしてしまう。でも、私はまだ自分の力を試したくてね。結婚して相手に尽くすのは、自分らしくないと感じて、やめた。ひとりで川邉サチコらしく生きていく道を選んだのよ」■デビッド・ボウイに日本画材ビッグアーティストとの仕事も数多い。デビッド・ボウイが来日したときに、額に日本のムーンを入れてほしい、とサチコさんに依頼がきた。「帝国ホテルのロビーに、プラチナブロンドの髪に、真っ白いコートをひらひらさせながらデビッド・ボウイが現れたときは、“天使が現れた”と思ったぐらいきれいだったわよ(笑)。顔合わせですぐOKが出て、“リハーサルよろしくね”ってそれだけ。ああいう人たちは、フィーリングで仕事の相手を決めるのね」日本的にという注文に、映画用の刺青のテクニックと、日本画の箔を使ってデビッド・ボウイの額にムーンを描いた。すると、彼は非常に喜び、後日、撮影のオファーがあったという。三宅一生さん、山本寛斎さんが海外でショーを始めたときも、サチコさんはヘアメイクアップアーティストとして参加。世界を相手にともに戦った。そんな現場でよく一緒に仕事をし、プライベートでも付き合いのあるスタイリストの高橋靖子さんは言う。「海外での仕事では、外国人のスタッフとも組んでやっていかなくてはならないし、慣れない場所での仕事だから、困った状況のほうが多いんですよ。でも、サチコさんはそんなことをプレッシャーに感じないみたい。パシッパシッとリズミカルに対応していく。どんな大変な状況でも楽しんで仕事をしている感じでした。彼女は発想がフレッシュで、オリジナリティーがあったから、外国のスタッフにも評判は高かったですね」■落ち込みにはまったことも華々しい活躍が続く中、40代半ばになったころ、サチコさんの気持ちに変化が表れ、新しい方向を模索するようになった。人工的な薬剤を使うことに疑問を感じ、自然志向の材料を使ったナチュラルビューティーサロンを新たにオープン。評判にはなったが、時代が早すぎたのか、うまくいかなかった。そのほか、企画やデザインなどのジャンルにも挑戦していたが─。「50代に入ってから、1年間ぐらい、うつ病みたいになりそうになったこともあるんです。自分で落ち込みにはまっていくのよね。離婚して以降、私はずっとノッてる状態だったんです。それが母や諸先輩方を見ていて“年をとっていく不安感”でいっぱいになって。しょうがないからお酒を飲む。飲んで眠るんだけど、すぐ起きて、ますますどうにもなんなくなっていく。仕事は普通にしてましたけど、ひとりになったときには精神的にめちゃくちゃな状態が1年ぐらい続いたかな」もともと身体も弱かったサチコさんは、自分に何か課さないと乗り切れないんじゃないかと感じ、40代から水泳を始め、以来40年間続けている。自分を大切にしようと、心身ともにメンテナンスを心がけるようになったという。「いろいろやってみましたけど、最後は気持ちのありようを変えるしかない、重く考えないほうがいい、と自分で抜け出したんです。ああ、あの1年はもったいなかったなぁ」その時期、年老いた実母の介護をするため、大転換を決意。56歳のときにそれまで経営してきた大きなサロンをたたみ、ひとりで一般のお客さんに対応する今のサロンに形態を変えた。「40代から器や着物のデザインも始めてデザイン事務所も設立した。それも楽しかったけど、才能ないってことがわかってスパーンとやめた。だったら、自分が今までやってきた美容の仕事でもう1回、勝負しようと思ったのよ」ところが、トップモデルやタレント相手のアーティスティックな仕事がほとんどだったサチコさんにとって、一般客にかかりきりになるのは、初めての経験だった。「正直言って、普通の女性のわがままさにびっくりでした(笑)。私は主婦じゃないから、普通の女性の感覚がわからないのね。きれいに仕上げたってタレントさんみたいにオーラ出してくれないしさ(笑)。私には一般客は向いてない、やめようと何度思ったことか」それでも仕事を続けながら、母が86歳で亡くなるまでそばにいた。「私は世の中でいちばん怖い人が母っていうぐらい、厳しい人だったんですよ。まぁ、母はお手伝いさんを雇えたので、全面的に私が看たわけじゃないし、仕事をしつつ自分がつぶれない範囲での介護でしたけど。夜やお休みの日も外出できなくて、欲求不満になりながらではあったわね。でも母と約束したから、最期までそばにいました。おかげで老いというものを学ばせてもらったと思う。厳しく育ててもらったから私は今仕事ができてると、感謝しています」■おせっかいな母、小姑みたいな娘母が亡くなった後、娘のちがやさんがそばに住み、母娘一緒にサロンに立つようになった。「娘さんはどんな存在?」という問いに、サチコさんからはひと言「小姑」と返ってきた。ファッションから生活まで口うるさく言ってくれる唯一の存在らしい。対して、ちがやさんにとってのお母さんは「仕事ではおせっかいおばさん。普段はコギャルみたい」という答え。サチコさんに母としての人生を振り返ってもらうと、「離婚をしたことも含めて、申し訳ないと思うぐらい、完全なる子育てはできなかったと思います。小学2年生から中学までは寮のある学校に入れてたし。周りの方に育てていただいたようなものですね」と少し神妙な顔をした。一方、ちがやさんは、「寮生活はつらかったけど」と文句を言いながらも、「母は自由に泳がせておかないと死んじゃうタイプなので、自由でいてもらわないとしょうがない」と笑う。小さいころの思い出を聞くと、楽しいものが多かった。「寮の先生に挨拶をしに、母は気まぐれに来ちゃうんですけど。羽田空港からポルシェに乗って、ロングコートにニーハイのストレッチブーツなんていうとんでもない格好でやってくる。寮の玄関で、すごく怖い先生が見つめるなか、ブーツがなかなか脱げなかった姿はおかしかったですね(笑)」ちがやさんは結婚して母のもとを離れ、ふたりの息子を育てながら、インテリアの仕事をしていたが、30代のときに母と同じ美容の道を選んだ。「一緒に仕事をするようになってからも、母は何も教えてくれないんです。自分で見つけろ、自分で考えろ、という姿勢。ただ、私は小さいころから、ショーの会場や舞台の仕事にも連れて行かれてたし。学校の制服もオートクチュールの先生に作ってもらって、上等のものをひとり着せられたりしていたから(笑)。今考えると貴重な体験をたくさんさせてもらってきたので、それが今自分の引き出しになっていますね」浮き沈みの激しい世界で闘う母も、家族問題を背負う母も、ちがやさんは間近で見てきた。「介護した祖母が亡くなったときは、さすがに母もかなり精神的にきていたかもしれません。祖母と母はそっくりで、ケンカばっかりしてるふたりだったんですけどね。元気がなくなってちょっと様子が変という時期がありました。ただ、あの方は切り替えがうまいんですよ。ひとりの時間を有意義に楽しむことができるんですね。急にふらっといなくなったと思ったら、“逗子のカフェでお茶飲んでる”なんてこともあって。すぐ立ち直るんです。優しくして損したって思うぐらい(笑)」ちがやさんが落ち込んでいるときは、「くよくよしてもしょうがないでしょ!」と、背中をガツンと押して、力をくれるそうだ。「母は人が何より好きなんだと思います。口が悪いけど、本当は“そこまでやるの?”っていうぐらい、人のために動いて、あますことなく与えちゃう。そこは本当に尊敬しますね」■世界中の女性をきれいにしたいKAWABE LABは今年で23年目。20代から80代まで、いろんな女性たちが、サチコさんのスタイリングとアドバイスを求めてサロンにやってくる。「最初のころは理解できなかった普通の女性と、ひとりひとり向きあって仕事をしているうちに、女性たちがどんな生活をして、どんなことに悩んでいるのか、少しずつ勉強していったんです。お客さまに育てていただきましたね。軌道に乗せるまでに20年かかったかなぁ」最近はシニア雑誌にモデルとしても登場。身をもって、年を重ねたなりのおしゃれを発信している。「人間は必ず年をとる。それをネガティブにとらえたら、もったいないじゃない。今を楽しまないとね。……って言葉でいうのは簡単だけど、自分なりの楽しみ方を見つけるのは本当に難しい。私もいろいろ失敗もしながら年をとって、若い子の服が着られなくなったから、今のような仕事ができているのよ。人生は本当に無駄がないわよね」さまざまな経験を経てたどりついた、普通の人を自信を持った美しいオトナの女性にするという仕事を、今後も誇りを持って続けたいという。「周りからは、“よくこんな地味ぃな仕事をやっているな”ってさんざん言われたわよ。だけど、私の人生なのだから、私自身が決めればいいことだし。女性たちにパワーを与えられるのは、私しかいないと、今は自信を持って言える。これからの目標?“世界中の女性をきれいにする!”ってことかな」80年生きたパワーが美しく輝く。川邉サチコさんは、今日も自由で新しい。(取材・文/伊藤愛子撮影/森田晃博)伊藤愛子◎人物取材を中心に活動するフリーライター。著作に『ダウンタウンの理由。』『40代からの「私」の生き方』など。俳優・大杉漣さんの生きざまを描いた『現場者300の顔をもつ男』(文春文庫)の取材、構成を担当。理系出身ながら、今もガラケーを愛用している。
2018年11月18日ヒロコ コシノ(HIROKO KOSHINO)の2019年春夏コレクションが、2018年10月18日(木)、東京・恵比寿ガーデンプレイス内「ザ・ガーデンホール」にて発表された。テーマは「変幻自在」今シーズンのテーマは「変幻自在」。表と裏、平面と立体、といった相反する属性のものを同居・調和させ、全く新しい世界へと誘う。異柄を組み合わせたシャツスタイルロングシャツにショートパンツを合わせたシンプルなスタイルだが、シャツ前面は同柄を縦・横と異なる位置に、背面には異なるシャツをボタンで合わせた。ボタン部分を開けて右腕を出した状態が、まるで半袖シャツを着ているようにも見えるユニークなルックだ。ジャケットをアシンメトリーなトップスにオレンジとホワイトのストライプが鮮やかなセットアップ。ジャケットは、袖をデコルテ部分で結び、肩出しアシンメトリーなトップスへと変貌を遂げた。ジャケットを結んだことで生じるトップスのストライプ柄の"歪み"が、ルックをよりポップで印象深いものにした。"創造の空間"へと誘うセットアップ今までは服の構造で立体的に"変幻自在"を表現したものを紹介したが、本ルックは平面的、つまり柄でもって創造性の高さを表した。深海のようにも、宇宙のようにも見える空間には、魚や目玉を持つリップマークが描かれている。また、ボトムス部分は黒のシフォンレースをベールのように覆い、シュールリアリスティックな柄に夢想的な雰囲気を纏わせた。軽やかな風を吹き込むリゾートスタイル最後に紹介する山水画柄のロングドレスは、"荘厳な風景を描いた山水画"とはかけ離れた、リゾートスタイルに相応しいキッチュなタッチに。これには「閉塞した時代に軽やかな風を吹き込みたい」というコシノヒロコの想いが込められている。"違和感"という言葉に「違いを"和"にする感性」という新しい解釈を与え、新しい始まりには異なる"何か"が必要だというコシノヒロコ。本コレクションにて、後者の"違和感"が「ヒロコ コシノ」というブランドに新しい風をもたらしたのかもしれない。
2018年10月21日東京・豊洲PITにて上演中の、和太鼓エンターテイメント集団「DRUM TAO(ドラムタオ)」の新作「RHYTHM of TRIBE~時空旅行記~」。本作は、世界26か国・500都市で上演され、世界観客動員800万人に迫るDRUM TAOによる、フランスのラ・セーヌ公演でスタンディングオベーションとなった2018年新作の東京ロングラン公演。その初日公演に潜入した。【チケット情報はコチラ】5月にはロシアで「ロシアにおける日本年」開幕式にてボリショイ・バレエ団との共演、7月にはパリにて日仏友好160年の橋渡しとなる「ジャポニスム2018」オープニングアクトを飾るなど、世界で活動するDRUM TAO。その新作となる本作は、日本の伝統芸術をさらに進化させたエンターテイメントとして、SAMURAI達が過去と現在、未来を行き交う魂の旅をテーマに表現する。映像クリエイティブ集団ZERO-TENによる大迫力のプロジェクションマッピングと賑やかなパフォーマンスによって、時空の旅の幕を開けた本作。今年で7年目となるコシノジュンコによる衣裳も美しく、華やかな世界が広がった。和太鼓を中心に、篠笛・三味線・琴など日本の伝統的な楽器を用いながらも、国籍もジャンルも越えたメロディーや演奏はDRUM TAOならでは。ドラムを叩くように和太鼓を叩き、ギターを弾くように三味線を弾き、和楽器の新たな面を見せてくれる。客席に降りる演出やライブカメラを使った演出、簡単な振り付けのある曲など観客を巻き込んだパフォーマンスも楽しく、一緒に盛り上がることのできる“ライブ”となっている。開幕にあたり、座長の西亜里沙は「今作も5月からツアーをスタートしていい感じに仕上がっています。先日のパリ公演ではスタンディングオベーションも起こって、皆さんに参加いただく振りもとても盛り上がったんです。東京・豊洲でも盛り上がると思います。皆さん、一緒に楽しみましょう!」、メンバーの岸野央明は「5月のこの作品ができてから、九州をはじめ全国を回ってきて、よく熟成された状態です!今回は特別、TAOメンバーが全員出演するので、ぜひ楽しみにしていただければと思います。仕上がりはバッチリ!です」、メンバーの江良拓哉は「今作は時空旅行記、と題して皆さんを『旅』にお連れしますが、ストーリー性があって曲の流れがとてもスムーズなんです。先日のパリ公演でもとても盛り上がったので、東京の皆さん、一緒に盛り上がりましょう!!」とコメントを寄せた。また、開演前には会場のロビーにて『TAOの夏祭り』を開催。メンバー自らが店先に立ち、福引やサイン会、オフショット写真の展示、お迎えLIVEなどさまざまな企画を実施。ぜひ早めに訪れて、公演前の時間を楽しんでほしい。公演は7月27日(金)まで東京・豊洲PITにて上演中。取材・文・撮影:中川 實穗
2018年07月24日安倍首相と“自撮り”する香取慎吾撮影/伊藤和幸「いつか個展をしたいなとは思っていたのですが、まさかパリで初の個展!こんなことになるとは思っていませんでした」日仏友好160年を記念し、フランス・パリ市内の会場を中心に開かれる日本文化・芸術の祭典『ジャポニスム2018:響きあう魂』の出陣祝賀会に、広報大使を務める香取慎吾(41)が登場。本祭典にて、人生初の個展をパリ・ルーブル美術館【シャルル5世ホール】にて開催することになった香取は、「アートにゴールはないと思い描き続けている僕ですが、目指すゴールと言ってもおかしくないルーブル美術館でスタートできることに僕のアート脳が爆発しています!」と喜びをあらわに。この日は安倍晋三首相をはじめ、ローラン・ピック駐日フランス大使、樹木希林にコシノジュンコなど、豪華な面々が集結!「法被を着てハッピー」とゴキゲンな首相とおそろいの法被を着て、自撮りをすすめられた香取は「いいんですか……?総理と自撮り!?」と恐縮しつつも、貴重なツーショットが実現。SNSを始めてまだ8か月。スマホ片手にとびきりの笑顔を見せ、「『ジャポニスム2018』をひとりでも多くの人に知ってもらえるように“たくさん、拡散”します!」
2018年07月10日和太鼓エンターテイメント集団「DRUM TAO(ドラムタオ)」の2018年の新作「RHYTHM of TRIBE~時空旅行記~」が5月に開幕、7月19日(木)から27日(金)に東京・豊洲PITで上演される。メンバーの岸野央明、生越寛康に話を聞いた。世界24か国・500都市で上演され、世界観客動員800万人に迫るDRUM TAOの最新作は、日本の伝統芸術をさらに進化させたエンターテイメントとして、SAMURAI達が過去と現在、未来を行き交う魂の旅をテーマに表現するという。岸野は「今回は“映画のようなつくり”というのがコンセプトにあります。もちろん今までも作品にストーリーはあったのですが、観る方には自由に楽しんでいただきたくて、それを明確に伝えることは避けていたんです。でも今回は逆で、テーマとストーリーがあって、それを伝えることを意識してつくった。最初からその世界観に入り込んでいくような感じですね」と語る。そうやって生まれた本作の見どころを生越は「オープニングは今までにないくらい壮大で、一気にこの作品の世界観に引き込まれる感じがあります。そこはぜひ観ていただきたいです」、岸野は「タイトルに『時空旅行記』と入っていますが、ショーの中盤に“時空を超える瞬間”があるんです。その瞬間の、演奏とパフォーマンスと映像の融合は見どころです」と語る。映像クリエイティブ集団ZERO-TENが手掛けるプロジェクションマッピングも印象的で、「ずっと演奏中心でやってきたのですが、今回、映像やサウンドエフェクト(音響効果)を取り入れることでスケールがより大きくなっていて。そこは僕たちの挑戦でもあります」(生越)。衣装は今年で7年目となるコシノジュンコ。印象的なデザインの衣装は「動けるの?とよく聞かれるのですが、コシノ先生が動きやすくてキレイに見える衣裳をつくってくださるんですよ。実はすごく軽いですし」と生越。「コシノ先生がすごく気さくに接してくれるので、こちらからも意見が言いやすいです。時を経て、よりいい関係でやらせていただいていると思います」(岸野)。演奏やパフォーマンスはもちろん、衣裳や映像まで含め、DRUM TAOが重ねてきた時間があるからこそ生まれたショーだ。今回、豊洲PITでは東京初の『TAOの夏祭り』も開催。彼らの拠点・大分で毎年メンバー自身が手掛け好評を博している「夏フェス」を開演2時間前から楽しめるのだそう。「大分の『TAOの夏フェス』では屋台村をつくったり、ライブ演奏をしたりしています。東京でもできるかぎり再現したいと思っていますのでぜひ!」(岸野)。早めに会場に訪れて、TAOの世界に浸ってほしい。チケット好評発売中。取材・文:中川實穗
2018年06月20日アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア 2018」(SSFF&ASIA)のオープニングセレモニーが6月4日(月)、都内にて行われ、フェスティバルナビゲーターである「三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE(以下、三代目JSB)」の山下健二郎、岩田剛典をはじめ、キャストや監督が勢揃いした。「SSFF&ASIA」はアメリカのアカデミー賞公認の映画祭。第20回目となった2018年は、世界130か国以上の国と地域から集まった、過去最高の1万本の作品から、選りすぐりの約250作品が上映される。看板作品のひとつといえる映画『ウタモノガタリ-CINEMA FIGHTERS project-』は、EXILE HIROと「SSFF&ASIA」代表の別所哲也、「三代目JSB」などに歌詞を提供してきた作詞家・小竹正人の3人によって打ち出されたプロジェクトの最新作。6つの詩から生まれた、6つの新たな楽曲、その世界観を気鋭の6名の監督がショートフィルムで収めた。その中の1作、石井裕也監督による『ファンキー』に主演した岩田さんは、「石井さんとは初めてだったんですが、“鬼才”という言葉がこれほど似合う監督はいない(笑)。石井さんの世界観の中で、思いっきり演技をしました」と、やりきったことを報告。「撮影期間中も“ファンキー”というワードをずっとおっしゃっていて、“本当にそのポーズ、自分でファンキーだと思ってる?”とか、判断基準がファンキーかどうか、という刺激的な8日間でした」と、独特の撮影の様子を振り返った。一方、山下さんは、映画『こころ、おどる』で「SSFF&ASIA2015 ジャパン部門」にて優秀賞を受賞した岸本司監督による『幻光の果て』に主演。「ショートフィルムに初めて参加して、短い映画の中でメッセージや、伝えることを大事にして話し合いながらやりました。役者としても育てていただきました」と感無量の表情。しかしながら、撮影中には「無茶ぶり」も多々あったようで、「事前にいただいた情報と全く違いまして(笑)、いきなり(水深)5メーターのプールに潜れ、って」と、水の中の撮影を強行したと伝える。すると、同じく水の中での撮影シーンがあった岩田さんも「同じ撮影日で、同じ日に温水プールに入っていて、お互いの動画を送り合いました(笑)」と思わぬ秘話を披露していた。音楽からインスパイアされてショートフィルムを作るという本プロジェクトに寄せて、HIROさんは「新しい音楽の聴き方も表現できたと思いますし、素晴らしい監督の皆さんに小竹さんの詞が料理されて、すべてが新しいもの尽くしのCINEMA FIGHTERSでした。どんどん継続していきたいと思います」と、今後の活動にもますますの意欲を見せていた。舞台挨拶には、そのほか、白濱亜嵐、青柳翔、LiLiCo、別所さん、原大智、長谷部健、柄本時生、桜井ユキ、金井勇太、落合モトキ、室市雅則、新谷寛行、中村ゆり、西田尚美、川原和久、司真、田中嗣久、コシノジュンコ、濱田龍巨、筧利夫、萩原利久、志田彩良、芋生悠、須藤蓮、後藤美波、坂本美雨、関口宏、東儀秀樹らが出席した。「SSFF&ASIA」は6月4日(月)~24日(日)まで、東京8会場にて開催中。(cinamacafe.net)■関連作品:ウタモノガタリ-CINEMA FIGHTERS project- 2018年6月22日より全国にて公開©2018 CINEMA FIGHTERS
2018年06月04日東京・渋谷ヒカリエ ヒカリエホールで4日、「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」(SSFF & ASIA) オープニングセレモニーが行われ、HIRO、山下健二郎(三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE)、岩田剛典(三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE)、白濱亜嵐(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、青柳翔(劇団EXILE)が登場した。同賞は短編映画を対象とした日本の映画祭で、俳優の別所哲也が代表を務める。フェスティバルナビゲーターのHIROらは、6つの詩から生まれた6編のショートショートからなる映画『ウタモノガタリ』(6月22日公開)を制作した。また、三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBEの楽曲「FUTURE」が同賞の公式テーマソングとなっている。HIROは「三代目もテーマソングやらせていただいて、どんどんこれからも盛り上げていきたいと思います」と意気込む。Yuki Saito監督『Our Birthday』に主演した青柳は「初めて英語の芝居にめちゃくちゃ緊張して、吐きそうなくらいでした」と苦笑しながら振り返った。俳優・奥田瑛二の娘である安藤桃子監督の『アエイオウ』に主演した白濱は「現場には(安藤監督の母の)安藤和津さんもいらっしゃって、終始安藤家に囲まれた撮影でした」と明かす。「おばあちゃん役の方が、安藤さんが現地で取材した普通のおばあちゃんだった」となかなかない経験を語った。石井裕也監督『ファンキー』主演の岩田は「撮影期間中もタイトルの『ファンキー』という言葉をずっとおっしゃっていて。『本当にそのポーズ、自分でファンキーだと思ってる!?』『そのセリフの言い方ってファンキーなの!? って、判断基準がファンキーかどうか。刺激的でした」と雰囲気を表す。岸本司監督『幻光の果て』主演の山下は、水の中での撮影にも挑戦。「事前に頂いてた情報と全く違いまして、いきなり5mの深水プールに入れということで、腹をくくってやらせてもらいました」と笑顔に。「入ってみたらすごく水の中が新鮮で、いい経験をさせていただきました」と語った。また、岩田も水の中での撮影があり、山下とは「たまたま同じ撮影日で、同じ日に温水プールに入って」と驚きの発言。山下は沖縄、岩田は東京で水の撮影を行ったため「酸素ボンベを外す動画とかを送りあった」と明かした。オープニングセレモニーには他、LiLiCo(フェスティバルアンバサダー)、別所哲也(SSFF & ASIA代表)、原大智 (フリースタイルスキーモーグル オリンピック銅メダリスト)、長谷部健(渋谷区長)、柄本時生、桜井ユキ、金井勇太、落合モトキ、室市雅則(原作者)、新谷寛行(監督)、中村ゆり、西田尚美、川原和久、司真、田中嗣久(監督)、川端克宜(アース製薬代表取締役社長)、コシノジュンコ、田村明比古(観光庁長官)、濱田龍臣、筧利夫、萩原利久、志田彩良、芋生悠、須藤蓮、後藤美波(監督)、坂本美雨、関口宏、東儀秀樹(以上、3名審査員)、中岡壮生(J-WAVE代表取締役社長)が登場した。
2018年06月04日和太鼓エンターテイメント集団「DRUM TAO(ドラムタオ)」の最新作『RHYTHM of TRIBE~時空旅行記~』が5月11日、日田市民文化会館パトリア日田にて開幕した。【チケット情報はこちら】DRUM TAOは、圧倒的な表現を持つ和太鼓を中心に、篠笛・三味線・琴など日本の伝統芸術を更に進化させた、想像を完全に裏切る「最新の日本エンターテイメント」。これまで世界24か国・500都市で上演され、800万人にせまる観客動員を誇っている。『RHYTHM of TRIBE~時空旅行記~』のコンセプトは、SAMURAIたちの過去・現代・未来を行き交う魂の旅。座長の西 亜里沙は「前回を越える作品を、と思って毎回取り組んでいますが、今回は特に振付に新しい要素を取り入れることが出来ました。自信を持ってお届けできる作品になると思います。また、これから全国をまわるなかで、どんどん成長していく作品だと思います。優しさ、温かさ、強さを感じて頂けたらと思います」とコメント。また、演出の藤高郁夫は「今回初めて、映画のような作品に挑戦しました。舞台に言葉が出てくるわけではありませんが、全体的に一編の物語のような作品です。太鼓の作品なのにシナリオを書くという…(笑)。楽曲が上がったのが2月という早い時点で、そこからすぐシナリオを書きました。衣装は、今年もコシノジュンコさんが手掛けているのですが、2017年のミス・インターナショナル世界大会でミス・ナショナルコスチュームを受賞した日本の民族衣装もステージに登場します!制作過程では、本当に大変でしたが、メンバーだけではなくスタッフの皆さんのおかげで今日を迎えます。皆さま、存分に楽しんでください」と意気込みを寄せている。東京公演は7月19日(木)から27日(金)まで、東京・チームスマイル・豊洲PIT(ピット)で上演。チケットは発売中。
2018年05月14日長崎・ハウステンボスでは、九州最大級18,000発を誇る「夏一番花火大会」を2018年7月21日(土)に開催する。「夏一番花火大会」では、2017年に好評を得たコシノジュンコをはじめによるデザイン花火を再び開催。和をテーマにした楽曲から、長崎が舞台となるオペラ「蝶々夫人」へと続く美しい調べにのせて、夜空に大輪の花を咲かせる。また、ともに長崎の夜を彩る「世界花火師競技会世界大会」は、歴代チャンピオン2チームによるエキシビション花火。ほかにはない芸術性を感じられる演出が魅力だ。なお、園内にはプールで遊びながら花火を楽しめる「プールde観覧エリア」が新登場し、これまでとは異なる花火の楽しみ方を提案する。そして、8月18日(土)には「ももいろクローバーZ× ハウステンボス スペシャル花火」を開催する。「ももいろクローバーZ」の楽曲にのせ、レーザー光線と花火を打ち上げる一夜限りのスペシャルショーだ。【詳細】■夏一番花火大会開催日時:2018年7月21日(土) 20:00~21:30会場:ロッテルダム特設会場、ウォーターマークホテル前特設会場 住所:長崎県佐世保市ハウステンボス1-1■ももいろクローバーZ×ハウステンボス スペシャル花火 開催日:2018年8月18日(土)※本人の出演、来場はなし。
2018年04月22日デザイナー髙田賢三氏の自伝『夢の回想録』(日本経済新聞出版社)が発売された。デザイナーとしての活動から、私生活、恋愛、LVMH モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンによる買収劇や「ケンゾー(KENZO)」ブランドからの舞台裏までを明かしたもの。山本耀司氏のインタビューやコシノジュンコ氏との対談なども加えている。4月10日には東京・千代田区のパレスホテル東京で出版を祝う会も開催された。70年代前半から80年代前半までパリコレクションの人気ランキングのトップを守り続け、「ケンゾー」ブランドで生み出したデザインとスタイルが今もファッションに強い影響を与え続けている高田賢三氏。自伝で伝えたかったことや成功の理由、今のファッションとパリコレクション、これからやりたいことなどについて聞いた。FASHION HEADLINE(以下、FH): 自伝『夢の回想録』が日本経済新聞出版社から発売されましたが、自伝を出されたきっかけは?高田賢三氏(以下、高田): 2016年12月に日本経済新聞朝刊で連載された『私の履歴書』がきっかけになりました。FH: 書籍化にあたり、かなり加筆したということですが。髙田: 基本的には『私の履歴書』と同じですが、『私の履歴書』ではファッションの話があまり出ていなかったので、例えば、80年代のファッションについての部分やニューヨーク、ロンドンの話、更に自分のプライベートな話なども加えました。また、『私の履歴書』は新聞の連載で、1回の文字数なども決まっていますから、最初の連載で削除されてしまった人の名前なども追加しています。FH: プライベートな話ということが出ましたが、今回の本では人生の伴侶となる人との出会いと別れ、LVMHによる買収、自己破産など、プライベートな部分についてもかなり率直に書いていますね。髙田: もちろん、100パーセントすべてではありませんが、90パーセントくらいは書いてあります。どこまで言っていいのか、随分迷いました。僕自身、今もあれでよかったのか、よくわかりませんが、もう書いてしまったものですし、自伝であり回想録であるということで覚悟を決めました。FH: 日本経済新聞朝刊の連載は、どちらかと言えば経営者やビジネスマンなど男性の読者が中心になると思いますが、書籍になるとファッションデザイナーや若い女性、学生などたくさんの人が読むことになります。賢三さん自身はどのように読んで欲しいと思っていますか?髙田: 僕がしてしまった失敗を読んでもらうことで同じような失敗をしないようにするなど、読む人のこれからに役立ててもらえれば嬉しいですね。また、僕自身、若いときから夢を持って冒険をしてきたことが今につながっているので、そうしたことも読んで欲しいと思っています。FH: 失敗ということについては、どうすればよかったと思っていますか?髙田: 70年代はビジネスのことはほとんど考えず、ファッションショーや服のデザインのことばかり考えていました。それだけではまずいと思いましたし、共同で経営の部分をやってもらっていた人とも別れてしまいました。それが、80年代に入ると、経営者も変わり、逆にビジネスが中心になってしまいました。僕自身はクリエーションに集中して、経営は人に任せきりにしてしまっていましたが、当時、その先のことや経営のことなどもよく考えて、クリエーションとビジネスを両立することができるような体制の会社にすることができていればよかったと思います。また、持ち株をLVMH モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンにブランドを売ってしまったことも後悔しています。僕自身すごく軽はずみだったと思っています。FH: 『時代の波』というページの部分で1973年春夏コレクションに「ジュルナル・ド・テキスチル」の人気ランキングで首位になり、83年くらいまで上位3位以内に入っていたのが、80年代後半から一気に順位が急落する話が出てきます。髙田: 人気ランキングについては僕自身はほとんど気にしていませんでしたが、1位が2位、3位となってくると気になりはじめますし、会社のみんなも気にしてくる。もちろん、刺激にはなりましたが、やはり83年以降どんどん順位が落ちていくのは厳しかったです。自分自身、コレクションのクリエーションがどんどんなくなり、ビジネスが中心になっていることはわかっていました。70年代にはコレクションだけに集中しすぎて、ショーを見ていいと思った編集者に「この服を撮影で使いたい。どこで買うことができますか」と聞かれても実際には販売していない服も多かったことを批判されていました。それが、80年代にはジャーナリストたちから「ビジネスだけでなく、コレクションでももっとおもしろい服を作って欲しい」と言われていました。FH: 共同経営者との衝突などについても書いていますが、クリエーターが1人でデザインとビジネスを両立させることは難しい。いいパートナーが必要ですね。髙田: デザイナーにとってパートナーはすごく大切です。あの当時はあまり考えていませんでしたが、イヴ・サンローランにピエール・ベルジェがいたことはすごくうらやましいと思います。サンローラン美術館に行くとわかりますが、ベルジェはサンローランの最初のコレクションからほとんどすべての資料を保存しています。経営面だけでなくクリエーションもサポートしてくれるような素晴らしいパートナーがいてくれるというのはすごいことだと思います。以前は僕の所にも資料などもきちんと管理してくれる近藤淳子さんという女性がいました。共同経営者でありクリエーションも管理してくれるパートナーと一緒に仕事をすることはすごく大切なことだと思います。やっぱり、デザイナーが1人でできることは限られていますからね。FH: 一方、ファッションデザイナーとして成功できた理由については?髙田: 高校生の頃から自分のやりたいことがわかっていたので、パリに行くなど、冒険心を持ってやりたいことに邁進してきたことがよかったと思います。-- 次のページは高田賢三が思う、今のケンゾー。そして最近のパリコレクションについて----FH: 若い人たちにとっては当時のケンゾーブランドのコレクションやファッションショーは伝説といえるかもしれません。髙田: 僕のコレクションが「ジュルナル・ド・テキスチル」の人気ランキングで首位になったのは1973年ですから、40年前、いや、もう50年近く前ということになりますからね。FH: 最近、ケンゾーでも山口小夜子さんなどをイメージしたコレクションが出ていますし、コム デ ギャルソンやヨウジヤマモトの80年代のコレクションもヴィンテージや復刻として登場していますし、展覧会やコレクションをまとめたデザイナーの本も出ています。また、ここ数シーズン、そのブランドが発表していたコレクションやアイコンを現代に蘇らせることでよりそのブランドらしさを表現したコレクションも目立ちます。最近のファッションについてはどう見ていますか?髙田: ケンゾーのコレクションは昔のアーカイブだったのでしょう。ファッションは繰り返すものですが、彼らが僕のことを考えてくれたようで嬉しかったです。ただ、ファッションはどんどん進化しています。服はもちろんですが、ファッションビジネスやコレクションを伝えるメディアがすごく進化していますし、時代の展開がすごく早いと思います。そういう意味で、ファッションはすごい仕事だなと改めて感じています。僕たちがコレクションをスタートした70年代にはファッションは遊びのようなものに見られていましたが、今、ファッションはカルチャーであると同時に巨大なビジネスになっています。今後は更にライフスタイルに溶け込んで、生活の大きなポイントになっていくと思っています。FH: 賢三さんがコレクションを発表していた頃はまだインターネットもなく、コレクション情報もコレクションの数ヶ月後に雑誌やテレビで見るという状況でした。その一方で、パリコレクションは夢であり憧れであったような気がします。当時と比べてスペクタクルなショーもなくなりました。発表されるルックの点数やショーの時間も少なくなり、10分で終わるパリコレクションをビジネス拡大のひとつの方法というデザイナーもいます。賢三さんは先日、パリのバレ・ド・トーキョーで行われたジュンコ シマダ2018-19年秋冬のにもいらっしゃいましたし、以前はケンゾーのコレクションなどでもお見かけしましたが、現在のパリコレクションをどう思いますか?髙田: 僕たちの頃と比べると、今のデザイナーは大変だと思います。たくさんのデザイナーやブランドがありますし、コレクションの数も多い。その中でコレクションやクリエーションを評価され、ビジネスでも成功するのは大変なことです。また、服の作り方も変わってしまいましたし、進化もしています。FH: ファッションデザイナーとして成功するために必要なことは何だと思いますか?髙田:デザイナーとしてのある程度の才能と好奇心。そして、「その時代に乗る」ということも大切です。僕はその時代に乗ったと思っています。当時、68年の五月革命でファッションが変わり、パリがロンドンに押されて、パリのコレクションに勢いが無くなる一方で、プレタポルテのドロテビスやソニア リキエルが登場するなど時代が新しいファッションやデザイナーを待っていた。僕はそういう時代に乗ることができました。もしも、パリに行くのが2~3年違っていたら、結果は違うものになっていたかもしれません。僕は日本に帰ってきて着物の生地や平面裁断なども取り入れましたが、当時はそれが新鮮に見え、僕の特徴のひとつになりました。FH: もし今、賢三さんが10代、20代の若者だとしたら、ファッションデザイナーを目指しますか?髙田: もう1度やり直せるとしたら、ということですか。やっぱり、ファッションが好きなのでファッションの仕事をやると思います。やったことはありませんが、建築やインテリアにも憧れます。いずれにしても、絶対に経営や政治の世界には行かないと思いますから、ファッションや建築、インテリアなど、デザインの仕事を目指していると思います。FH: ケンゾーを離れてからも様々な仕事を続けています。2016年にもセブン&アイ・ホールディングスのスペシャルゲストデザイナーとして、期間限定コレクション「セットプルミエ バイ ケンゾー タカダ」を手掛けました。高田: あの仕事は大変でした。素材1つをとっても毎回触って、いろいろなものを見ていなければいけないし、服も毎シーズン作り続けていかないといけないと思いました。実際に仕事に入ってしまってからは、面白かったのですが、ファッションデザイナーという仕事は毎シーズン続けていなければ難しいと改めて感じました。FH: 本の前書きでは、2017年に大病から快復して本格的なビジネスを再開したタイミングも自伝を出そうと思ったきっかけだと書いてありました。今後のデザイナーとしての活動についてはどのように考えていますか。高田: 最近は服やファッションなども含めて仕事を減らすようにしています。ファッションはもちろん大好きですが、年齢などのことを考えても、元気でいられるうちに旅行をしたり絵を描いたり、自分の好きなことに時間を使いたいと考えています。FH: ファッションデザイナーの仕事は減らしていくのですか?髙田: わかりません(笑)。「セットプルミエ バイ ケンゾー タカダ」の仕事をしたときは久しぶりだったので厳しいと思いましたが、昨年、パリ装飾芸術美術館で行われたクリスチャン・ディオールの創業70周年を記念する大回顧展「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ展」で、トワルを集めた展示などを見たときにはあまりのすごさに「こんなにすごいアトリエだったら、もう1回やってみたい」と思ってしまいました。もちろん、一瞬だけですが(笑)。これからも自分の好きなこと、そのときにしたいことをしていきたいと思っています。FH: 最近は頻繁に日本に戻られていますね。髙田: 去年は3回。今年は今回で2回目ですが、1ヶ月近く日本にいる予定です。仕事以外ではパリから日本に来た友人と一緒に旅行をしたりしていますが、僕自身日本のことをよく知らないので、旅をして日本の色々なところに行ってみたい。日本をもっと知るということもこれからやりたいことの1つです。<プロフィール>髙田賢三(たかだけんぞう)/デザイナー兵庫県生まれ。1960年第8回装苑賞受賞。1961年文化服装学院デザイン科卒業、 1965年に渡仏。1970年パリ、ギャラリー・ヴィヴィエンヌにブティック「ジャング ル・ジャ ップ」をオープン。初コレクションを発表。パリの伝統的なクチュールに対し、日本人としての感性を駆使した新しい発想のコレクションが評判を呼び、世界的な名声を得る。その後ブランドを「ケンゾー(KENZO)」とし、高い評価を受ける。1984年仏政府より国家功労賞「シュヴァリエ・ド・ロルドル・デザール・エ・レトル」芸術文化勲章(シュヴァリエ位)受章。1998年仏政府より国家功労賞「コマンドゥール・ド・ロルドル・デザール・エ・レトル」芸術文化勲章最高位の(コマンドゥール位)受賞。1999年2月、ニューヨークで国連平和賞(タイム・ピース・アワード)の 1998年ファッション賞を受賞。10月パリコレクレションを最後にケンゾーブランドを退く。同年紫綬褒章を受章。2004年開催アテネオリンピック日本選手団公式服装をデザイン。パリ市よりパリ市大金賞を受賞。その後、デザイナー活動及び絵画を手掛けている。絵画展は、フランス、モロッコ、アルゼンチン、ウクライナ、ロシアで開催。又、ドイツにて2008年に開催。現在は、クリエーションにおける異業種とのコラボレート事業を展開。その他、世界の伝統文化を継承する為の活動をライフワークの1つともしている。2016年仏政府よりレジオンドヌール勲章「名誉軍団国家勲章」(シュヴァルエ位)を受勲。 同年、8月下旬より限定1年間、日本において、セブン&アイ・ホールディングスの社傘下のそごう・西武及びイトーヨーカドーのPBブランド「セット・プルミエ」を展開。
2018年04月21日ヒロコ コシノ(HIROKO KOSHINO)の2018-19年秋冬コレクションが、2018年3月22日(木)、東京・恵比寿ガーデンプレイス内「ザ・ガーデンホール」にて発表された。テーマは「ZEN GRAFFITTI」ヒロコ コシノが掲げたシーズンテーマは「ZEN GRAFFITTI」。"禅"の教えは、シンプルで豊かな人生を送るためのヒントをくれるもの。そんな禅の思想に基づいて心を開放し、自由に手を動かしたかのような縦横無尽なグラフィティがコレクションの鍵となる。グラフィカルなプリントまず初めに目を惹いたのは、スクエアの波紋が広がっていくようなパターン。ブラックやグレーをベースに、ビビッドカラーが大胆に配された。この模様はニットのワンピース、カーディガン、そしてタイツにまで施されている。エスニックなニュアンスを纏った柄は、モダンアートのような表情でジャケットやパンツに描かれた。素材の組み合わせで柄を表現グラフィカルなパターンは、カラーリングだけでなく、異素材を組み合わせることによっても表現されている。ライダースジャケットでは、レザーと柔らかな風わいのテキスタイルを掛け合わせて。ニットのロングドレスには、鱗のようなモチーフを重ねている。リラックスしたシルエットシルエットは、ゆったりとしたオーバーサイズが主流。ドロップショルダーのコート、たっぷりとした分量感のドレープスカート、アームホールを大きくとったスリーブニットなど、リラックスしたムードが流れていた。スニーカーでエレガンスを中和足元のスタイリングは、エレガントな雰囲気を中和させるメタリックなフラットシューズや、ハードなレザーブーツ。毎シーズン目を惹くスニーカーは、すっきりとした近未来的なデザインのものを合わせている点が印象的に残った。
2018年03月25日ヒロコ コシノ(HIROKO KOSHINO)のコシノ ヒロコがデザイナーを務めるブランド「リ エディション プロジェクト 165(re:edition project 165)」が、2018年春夏コレクションよりデビューする。「リ エディション プロジェクト 165」は、コシノ ヒロコがデザイナーを、ジル・サンダー(JIL SANDER)やダナ キャラン(DONNA KARAN)といったラグジュアリーブランドのチーフデザイナーを経てきた竹腰名生がプロデューサーを務める新ブランド。コンセプトは、ヒロコ コシノのアーカイブ作品からインスパイアされたデザインを、スポーティでリラックス感のあるムードにアレンジしたスタイルだ。休日にスポーツウェアのままジムや街中へ繰り出していくような"アスレジャーライフスタイル"をヒントに、着飾りすぎないが上質なウェアを展開していく。素材には、厳選されたオリジナル素材や、日本やイタリア製のラグジュアリーブランドも使用する布地を使用。ブラックやホワイト、グレーといったナチュラルトーンを中心に、ビビットなプリントをアクセントにしたテキスタイルも取り入れられる。また、体型をカバーするシルエットや、動きやすさを追求した着心地にもこだわっている。登場するアイテムは、軽量のタフタを使用したサルエルパンツや、オーバーサイズのレザージャケット、サテンの光沢を活かしたパジャマパンツなど。高級素材を用いた快適に着こなせるウェアがラインナップする。なお、「リ エディション プロジェクト 165」のアイテムを展開する期間限定ショップが、2018年3月14日(水)から3月20日(火)まで伊勢丹新宿店にて、4月4日(水)から4月10日(火)まで阪急うめだ本店にてオープンする。【詳細】リ エディション プロジェクト 165(re:edition project 165)取扱店舗:ヒロコ コシノ銀座店 ※2018年5月より展開開始。アイテム例:・サテンパジャマパンツ 56,000円+税・サルエルパンツ 39,000円+税・レザージャケット 286,000円+税■期間限定ショップ<伊勢丹新宿店>期間:2018年3月14日(水)~3月20日(火)場所:伊勢丹新宿店 本館4階=センターパーク/ザ・ステージ4住所:東京都新宿区新宿3丁目14-1<阪急うめだ本店>期間:4月4日(水)~4月10日(火)場所:阪急うめだ本店 6階 プロモーションスペース住所:大阪府大阪市北区角田町8−7
2018年02月27日