取るに足らない会話に思わずくすっ! 男子高校生たちのゆる~い日常を描いたコミック
田島は飄々とした戸田と仲良くなれるのってどんな人だろうと考えて、出てきたキャラ。行動力のある田島のおかげで、私も助かっています」
性格も成績も家庭環境も異なる3人は、何となく気が合って、教室やファミレスでいつもダラダラしゃべっている。会話の内容はゲームやバイト、ときに下ネタなど取るに足らないことばかりなのだが、男子高校生らしく能天気でバカっぽくて(もちろんほめ言葉!)、隣でこっそり聞いているようなおかしみが。
「今を生きるリアルな高校生を描こうとは思っていなくて、でも感情の部分はリアルにする必要があるというか、作り手のご都合主義になってはいけない。こういう人がいたらいいな、こういうやり取りがあったらいいなと思えるのがマンガの楽しさだと思っているので、パラレルの世界のどこかで彼らが生活していたらいいなと思いながら描いてます」
3巻では、田島に戸田が勉強を教えたり、山口がバイトを探し始めたり。そしてついに恋の予感も……。
「『サラウンド』というタイトルは、3人を取り巻くものというイメージで、日常の言い換えとしてつけました。個々のエピソードに寄りつつも、3人でいることの魅力を丁寧に描いていきたいので、見守っていただければ嬉しいです」