何が大切か、考えさせられるかも? “ミニマリスト男”と“捨てられない女”が同居生活!?
単にだらしなくて捨てられないのではなく、大切に思うから捨てられないのだ。
「ミニマリストの人としゃべっていたときに気づいたのですが、その人も、大事にしたいからこそ、ごく限られたお気に入りのものだけと暮らしたいのだなと。大本をたどると、モノを大事にしたい気持ちは同じ。割と共通点もあるのだなと感じたんです。性格もライフスタイルも違うふたりが互いに影響し合って、グレーゾーンでつきあえる部分を描けたらいいなと思っています」
無田のキャラクターデザインは、わかりやすいイケメンではなく、ミニマリストらしい淡泊なルックスになっている点にも注目。
「ほどよく突き放した、何を考えているかわからないような感じを出したかったんです。基本無表情ですが、感情や感覚が動くときだけ黒目の位置や白目の幅などを変えて振り幅を出すとかの工夫はしています」
捨てる捨てないの話に終始せず、ふたりの丁々発止を通して、モノをどう扱うか、恋愛や人間関係において何が大切かまで考えさせてくれるところが、本書の魅力ではないだろうか。続刊が待ち遠しい。
朝比奈ショウ『無田のある生活』1職業、出自、女性との同居が必要だった本当の理由など、1巻では無田をめぐるサプライズがてんこ盛り。