佐藤隆太「鳥肌が立つような奇跡的な瞬間に何度も出合った」 観客参加型の舞台が再演!
「だから毎回、めちゃくちゃ楽しいけれど、めちゃくちゃ大変でした。他の舞台の初日は手が震えるくらい緊張しても、初日を走り切ればいったんは落ち着ける。でも、この作品は毎日が初日みたいな感じだから、ずっとドキドキしてました。ただ、アメリカでこの作品をやられていた俳優さんと話したときに、『何があってもとにかく信じて前進することだ』とおっしゃっていて。自分が予想できないことが起こっても、そこで怯まずに進める。それでお客さんはノってきてくれるんです」
演出は、以前に舞台『いまを生きる』でご一緒した上田一豪(いっこう)さん。
「ご本人が柔らかくあたたかい方で、演出されるときも同じで、そうしたことを大事にされている。だから一緒にやっているこちらは安心感があるし、この作品にぴったりな方だと思いました。
物語はなかなかヘビーではあるけれど、観終わったときにすごくあたたかい気持ちになるのがこの作品の持つ力です。人の痛みに優しく寄り添ってくださる方なので、一緒にそういう作品に仕上げていきたいです」
それは佐藤さん自身にも共通すること。劇場を訪れた人は、佐藤さんの笑顔に迎えられリラックスでき、渡されたカードに一度は戸惑っても、「大丈夫ですよ」