鈴木聖美「私は子どもを育てるために歌った」 34歳での歌手デビュー
人生の先輩的女性をお招きし、お話を伺う「乙女談義」。名曲「ロンリー・チャップリン」で知られる歌手の鈴木聖美さんをお迎えしての第2回目は、34歳でデビューしたときのお話です。
離婚したことがきっかけで、音楽の道へ。
初めてバンドで歌い始めたのが20歳。でもメンバーに「聖美ちゃんは芸能界は向いてなさそう」と言われたこともあり、プロになりたい思いはまったくありませんでした。なので、スカウトをきっかけにスパッとバンドをやめて、花嫁修業を経て当時付き合っていた人と結婚。しかし、29歳のときに離婚することに…。実家に戻りましたが、私が子どもを2人育てていかなきゃいけないわけです。
子どものためならどんな仕事でも、と思っていたところに、先にデビューしていた弟から連絡があり、「おねーちゃん、働くなら歌うっていうのはどう?」と。それがきっかけで、本格的に歌手の道を歩み始めることになりました。だから、ミュージシャンを目指して、とか夢が叶って、とかでは全然ない。私は子どもを育てるために歌ったんですよね。今思うと、離婚していなかったら、子どもがいなかったらたぶん音楽をやってはいなかったと思います。人生って不思議ですよね。