くらし情報『堀田真由「バカ塗りは人生そのもの」 主演映画『バカ塗りの娘』でグッときたセリフとは』

堀田真由「バカ塗りは人生そのもの」 主演映画『バカ塗りの娘』でグッときたセリフとは

――そうなんですね。23歳の美也子はやりたいことも見つからず、スーパーで漠然と働きながら家業を手伝う毎日です。恋人も友人もいなければ、分裂してしまった家族のことなども含め、さまざまな問題に悩んでいて。年齢の近い堀田さんは、共感できる部分は多かったのではないでしょうか。

堀田:多かったですね。印象的だったのは、津軽塗の道に進むべきか悩んでいた美也子が、母親から「仕事してないの?」と聞かれるシーン。もともと美也子は発言が少なく、自己肯定感も低い内向的な女の子なんですが、美也子を通して私も心が痛かったし、頑張れ、って思っていました。

――“バカ塗り”とは、バカに塗って、バカに手間暇かけて、バカに丈夫だと言われるほど、塗っては研ぐを繰り返す津軽塗のことだそうですが、これまでたくさんの作品や役に向き合ってきた堀田さんのひたむきな姿は、勝手に“バカ塗り”に重なる気がしています。


堀田:ありがとうございます。作中にある、坂本長利さん演じる祖父の「何かを始めると、それがどんどん面白くなっていく。やり続けること、やり続けること…」と繰り返すセリフがまさにそうで、自分の役者人生について言われているようでグッときました。

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