CENT「太陽のようにみんなを明るい方向へ引っ張ってあげられる音楽を届けられたら」
「“BiSHとして生きてきた自分をバッサリ切ってCENTになりました”というのは私らしくないし、嫌だなと思っていて。『君へ』はBiSHを愛してくれていた人、私を愛してくれていた人、これから愛してくれる人に向けて、自分の気持ちをストレートに書きました。逆に、情景を意識して書いたのは『夕焼けBabyblue』。よく夕焼けの海を見に行くんです。そのとき隣に誰かがいたら、綺麗な世界に二人でいられるだけで幸せなんですよね。曲を通して、そういう言葉にできない景色を歌にしました」
今作は、辛辣な表現や厳しい現実を突きつけるような歌詞は出てこない。どの曲にもCENTさんなりの人生を肯定するような優しい言葉が詰まっている。
「生きていれば、辛いことや胸糞が悪いこともたくさんあるけど、それに正面から立ち向かってしまうと、自分が壊れてしまう場合もある。
回り道したって逃げ道を選んだって、間違いじゃないと思うんです。正解は誰もわからないから、できるだけ人生の選択肢を増やしていく。そういう生き方がいいなって。忙しく生きていても、夢は見れるし現実から逃げることもできる。それを自分なりの優しい空気で表現したかった。