若い世代のファンが増加中! 歌舞伎や落語、ラジオが再び注目を集める理由とは?
古くから人々に親しまれ、日本の伝統芸能のひとつである歌舞伎も忘れてはいけない。二代目尾上右近さんや八代目市川染五郎さんのようなニュースターも生まれ、世代交代も目覚ましい。
「難しそうと敬遠される人もいるかもしれませんが、歌舞伎こそ、“ザ・ベタ”。話は勧善懲悪で、じつにわかりやすい。一度観たら“意外にハマってしまった”という方が多いのでは」(宮地ケンスケさん)
「歌舞伎は、もともと最高級のエンターテインメントですからね。近年では貪欲にいろんなコンテンツを取り入れたりしているのも、若い世代の“入り口”になっている気がします」(坂口さん)
「心理学では、“集合的無意識”という概念があります。これは全人類が共通して持っているような無意識の記憶で、それによって共感して感動したり、感情が動かされるといわれています。歌舞伎のような伝統芸能やクラシック音楽などが脈々と引き継がれていくのはそのためなんです。
だから歴史のある伝統芸能は、一度観たら不思議と魅了されるという方は多いと思います」(塚越友子さん)
加えて、情報過多の時代だからこそ、シンプルなメディア、エンタメが好まれる傾向もあるよう。
「歌舞伎はストーリーがお決まりなので観ていて疲れない。