若い世代のファンが増加中! 歌舞伎や落語、ラジオが再び注目を集める理由とは?
音だけで伝えるラジオもそう。落語もひとりで演じ、笑いを届けるのでシンプルですよね。人間は自由になると束縛を求め、束縛されると自由になりたくなるもの。情報が多すぎて疲れている人が多い今、シンプルなものに戻りたくなるのかもしれませんね」(塚越さん)
「ラジオは“見せる”ことを遮断しているメディア。すべてトークで紡いでいかなければならないときに、難しい言葉を羅列したところで、耳も疲れるし、聴いていても退屈。だから、いかにパンチラインを効かせて、わかりやすく伝えるかが重要に。いま人気のオードリーやハライチ、霜降り明星などの番組はとてもわかりやすく、聴きやすいのが共通する魅力といえます」(宮地さん)
主なトラディショナル系ヒットコンテンツ
・朝ドラ
・ラジオ
日本でラジオ放送が始まったのは100年ほど前、朝ドラも初回放送は60年以上前のこと。古くから人々の生活に根付いてきたカルチャーだが、アプリやオンデマンドなど視聴方法が増えたことで、新たなファン層を獲得。
・落語
・歌舞伎
「おじいちゃん、おばあちゃんの趣味」と偏見を持たれていたのは昔のこと。「歌舞伎好き」や「落語好き」を公言する芸能人なども増え、古き良きものを嗜むことを“おしゃれ”と感じる若い世代も確実に増えている。