北欧デザインの巨匠を支えた2人の妻…知られざる愛の物語が明かされる【映画】
監督今回は夫と18歳の娘と一緒に来日していますが、到着した翌日に渋谷を歩いていたときのこと。時差ボケでボーっとしたというのもありますが、街を見回したらビデオゲームのなかにいるみたいで驚きました(笑)。若者が集まるエリアでキラキラしていたということもありますが、すごくいきいきしていて、面白い場所だなと思っています。
そのいっぽうで日本といえば自然を尊重していて、森を神聖な場所と考えているようなので、そこは日本とフィンランドの似ているところですね。アアルトといえば木を多用していてナチュラルで控えめな感じですが、そこも日本人の謙虚さと通じているのかもしれません。だから、日本でアアルトの作品は好まれているんだなと納得しました。
―確かに、そういう部分でシンパシーを感じているのかもしれませんね。
監督あと、私の家族はみんな宮崎駿監督の映画が大好きです!それから私の夫は俳優をしていて、本作ではアアルトの声を担当しているのですが、彼は90年代に日本で公演したフィンランドの演劇で松尾芭蕉の役を演じたこともあるんですよ。
去年の夏には、家族で別荘を訪れた際、良寛の本を読んで過ごしていたこともありました。