光や陰にエロスを滲ませる中国、リアルな表現を追求する台湾…中華圏の官能作品6選
「コン・リー演じる高級娼婦に魅了され全ての情欲を彼女のドレス作りに投じた仕立屋見習いの青年の話なのですが、そもそもチャイナドレス自体がかなり色っぽいですよね。女性が持つ曲線を美しく見せるデザインで、体に触れるか触れないかの採寸作業もすごく淫靡。ストーリー自体はシンプルだからこそ、ウォン・カーウァイ監督のフェティシズムが前面に出た作品だと思います」
配給:TCエンタテインメント©2004 BLOCK 2 PICTURES INC. ©2019 JET TONE CONTENTS INC. ALL RIGHTS RESERVED
慰めいたわりながら体を交わす姿にリアリティが宿る。
【DRAMA】『此の時、この瞬間に』
コロナ禍の様々な恋を描いた台湾発のオムニバスドラマ。「7話の『軽井沢の約束』は、パートナーの不倫を暴きに行った二人が現場で出会い、彼らも男女の関係に…というお話。2組のベッドシーンを同時に映す場面では、不倫カップルがただ肉欲にまみれているのに対し、浮気された二人は互いの傷を舐め合い、次第に優しい気持ちを抱いていく様子が映し出されます。その営みの対比がとても官能的で、リアルを追求する台湾ドラマらしさを感じました」