エストニアで同性婚法案の議決を後押しした話題作「完璧なタイミングだった」
インタビューが始まると、ひと言ひと言を丁寧に話されており、真摯な姿にこの作品に対する思いが伝わってきました。普段のカジュアルなスタイルも素敵でしたが、劇中で軍服をピシッと着こなす凛々しい姿にも注目してみてください。
愛の重さに突き動かされる
人と人が出会い、純粋に愛し合う姿に心を揺さぶれる本作。ありのままでいることの大切さと愛の美しさを感じさせてくれる珠玉のラブストーリーです。
写真・園山友基(トム・プライヤー、オレグ・ザゴロドニー)取材、文・志村昌美
ストーリー
1970年代後期、ソ連占領下のエストニアで役者になることを夢見る若き二等兵セルゲイは、兵役を終える日を迎えようとしていた。そんなある日、同じ基地に配属されてきたのはパイロット将校ロマン。セルゲイはロマンの謎めいた雰囲気に一瞬で心奪われ、ロマンもセルゲイと目が合った瞬間から体に閃光が走るのを感じていた。
写真という共通の趣味を持つ2人。友情が愛情へと変わるのに多くの時間を必要なかった。ところが、当時のソビエトで同性愛はタブーであり、発覚すれば厳罰に処されてしまう。そんななか、セルゲイとロマンの関係を怪しむスベレフ大佐は、2人の身辺調査を始めることに…。