『ブギウギ』でも活躍! 水川あさみ「年齢を重ねるごとにお芝居が面白くなっている」
でも、そこに自分の人生経験や俳優としての経験値を合わせたときに、まったく違うように見せられるかもしれない、という面白さに最近気づき始めていたりします。
――気づきはどんなところから?
徐々にですね。作品や役に対する気づきって、日常の中で得られることが多いです。運動して帰る途中とか、運転している最中とか、お皿を洗っているときとか。ふと、あのシーンってこういうことなのかなって思ったり。
――現在40歳。よく30代に入ると女性が演じる役が少なくなる、と言われますが。
30代後半に入った頃だったと思いますが、役がうまく自分にハマらないというときがありました。
でもそういう時期なんだなと思って、自分の中で面白く変換できるものをやればいいやと切り替えました。ただ最近…年齢を重ねるごとにお芝居が面白くなっているんですよね。演じることへの楽しさが増しているというか。自分の捉え方が変わったからなのか、そう感じ始めたら、いろんな面白い役をいただくようになりました。これまで40代になるとお母さん役しか来ないんじゃないかと思っていたけれど、他の国の女優さんたちには40歳から活躍される方もいますし、そういう存在を目指したいなと思っています。