上白石萌歌「今と通じるところがあると感じてもらえると思う」 舞台『リア王』に挑戦
何度も上演されてきた戯曲ではあるが、注目すべきは演出をイギリス出身の演出家、ショーン・ホームズさんが手がけるというところ。日本ではこれまで3作の舞台を手がけているが、そのいずれも、斬新さだけではない現代にしっかりリーチした解釈を加えつつ、観客の想像力を刺激する演出が話題になった。
「偶然にも3作とも観ているんですが、なかでも姉と一緒に観に行った『セールスマンの死』は衝撃でした。舞台の真ん中に黄色い冷蔵庫が置かれている演出がされていて、帰りに姉とその演出の意味についてずっと話しながら帰ったくらい。どの作品も、答えは明示されないけれど、しがみついて考えを巡らせたくなる面白さがあるんです。ショーンさんが今回話していたことで印象的だったのが『リアは最後までみんなにとっての王様でいたかった人なんじゃないか』という言葉です。衰退する中でも自分のやってきたこととか、存在を信じたい。その人が正気を失っていく中で、周りがどう変化していくか注目してほしいです」
演じるのは三女のコーディリアだが、江口のりこさん、田畑智子さんという強烈な姉ふたりが顔を揃えた。
「コーディリアは正直ないい子ではあると思うけれど、頑固ですよね。