モグライダー・芝「僕が15年間以上にわたって賭けてきた、ともしげの魅力に共感する人が増えてきたのかな」
芝:本人が真剣だという振りがあるから、ミスが笑いとして成立するので。
ともしげ:でも、僕は芝くんが相方でよかったです。本の通りにできないからネタにならないし、作品性を求める人とはうまくいかない。付き合ってくれているので、本当に感謝ですよ。
芝:付き合うというか、天気と一緒じゃないですか。ずっと見ていれば備えることはできるし、雨が降っちゃったら、傘を差すか、濡れたままにするか、意外と降らなかったな~となるか。そういう感じなんですよね。
――芝さんは、「俺たちを誰も知らない漁村で漫才をやってもウケたいよ」とおっしゃっていたそうですが。
芝:漫才って、知らない人が見ても笑える喋り方とか技とか様子のことだから、それは忘れずにいなければいけないなと。ネタに意識がいきすぎると、本当に“面白い”になるのかなぁと思いますし。理想の漫才は、1時間でも一日中でもやり続けられる輪郭のないもので。中川家さんや同じ事務所のナイツさんは、きっと朝から晩までできる人だし、見る人も見ていられる。“今ネタに入りました”という野暮ったさも一切ない、喋り出したところから漫才というものがいいですよね。
――魅力のある芸人はどんな人ですか。