牧島輝、『ハムレットQ1』は「シェイクスピアを読んだことのない人にもおすすめしたい」
シェイクスピアの『ハムレット』といえば演劇の超スタンダード。この世界に入ってすぐの頃、「何をやっていいかわからず、とりあえず有名な映画や本を手当たり次第に観たり読んだりして。そのときに読みました」という牧島輝さん。そこから時を経て、森新太郎さん演出の舞台『ハムレットQ1』に出演する。
わかりやすいので、シェイクスピアを知らない人にこそおすすめしたい。
「今回は『ハムレット』といってもQ1(3種存在する原本のうちのひとつ)で、展開もかなり速くてわかりやすい。話の展開は同じですけれど、また違う作品のような印象を受けたので、ご覧になったことがある方も楽しめると思いますし、読んだことのない人や苦手だと思っていた人に特におすすめしたいです」
森さんは、これまで数多くのシェイクスピア劇を演出しているが、原典からあたるなど戯曲の丁寧な分析と考察により、作品の魅力を深く鮮明に見せてくれる人。
「稽古が始まって、こんなにひとりひとりの俳優に向き合ってくださる方なんだと思いました。
ホン読みの段階から言葉をものすごく大事にされている印象があります。たとえば、茜色という言葉があったときに、茜色の“あ”の音から太陽の明るさを感じさせなきゃいけない、想像できているから“あ”の音が出るんだ、などとおっしゃる。