JO1・木全翔也「『トラペジウム』は僕にとって大事な一歩となる作品に」
身長が173cmというのも同じなんですよ(笑)」
ただ、木全さん自身は自分が演じた真司よりも、アイドルを志すゆうに共感することのほうが多かったそう。
「真司より、ゆうのほうが僕と境遇が似ているんですよね。ステージに立つことを目指すのが簡単ではないことは僕もよく知っているので、ゆうの気持ちに共感しました。コツコツ地道にがんばっていても、焦ってしまう気持ちは僕もかつてオーディションで経験したことがありますし…。フィクションではない感情から垣間見えるリアルさがこの映画の魅力だと思います」
逆に、真司のセリフは「そういう考え方もあるのか」と新鮮に感じたそう。
「ゆうへのアドバイスのつもりで、真司が『そのほうがよっぽど近道なのに』と言うシーンがあるんですが、そのセリフを口にしながら、周りからはそう見えるのかと新鮮に感じましたし、『近道ってなんだろう』とも思いました。真司にすれば、ゆうは遠回りしてるように見えるのかもしれないけど、ゆうはその道を行きたかったんだろうし、逆に言えばその道しかなかったのかもしれない…。どちらの気持ちもわかるから、このシーンは演じていて複雑で、気づけばゆうに共感してしまいました」