ゆっきゅんが感じた、金原ひとみさんの優しさ…からのカラオケ小噺
大好評連載「ゆっきゅんのあんたがDIVA」。金原ひとみさんとの対談を終えたゆっきゅんが、前回までを振り返って言葉を綴ります。対談収録のこぼれ話と、ゆっきゅんが感じた金原さんの優しさについて。もちろん、カラオケ話もあります!!
嘘のない、まっすぐな優しさにあとから気づいた日。
金原ひとみさんの小説の主人公にずっと憧れがありました。飲むしかないから酒を飲み、恋や愛のためにのたうち回ることができ、怒りや情動を人とぶつけ合い、抗いようのない感情に駆け回られて、それでも知性が猛ダッシュで追いかけてきて、気づいたら遠くまで辿り着いてしまっているような人のことです。私に中途半端な理性さえなければこうなれるのに!みたいな、そんな理想像として、金原さんの書く人物像はあったのでした。私は頭ん中だけ自由であらゆることを考えたり気持ちが突っ走っていくことは全然あるけど、結局理性的で自制心がバキバキに働くタイプなので、あんなふうにはなれなくて(なる必要もまあない)。
逆に、友達はそれを地でいってる人が結構多くて、特徴としては、近況を聞くといつも何らかの事件を教えてくれることと、金原ひとみ作品が好きというのがあります。