東江雄斗×部井久アダム勇樹、ハンドボールは「短時間の中で本当にいろいろなことが起こる競技」
36年ぶりとなる五輪への自力出場を勝ち取った“彗星JAPAN”。ハンドボールの発展と進化を推し進めるプロチーム・ジークスター東京で活躍する、東江雄斗選手と部井久アダム勇樹選手が語る、競技の“いま”とパリ五輪への想いとは。
東江雄斗×部井久アダム勇樹(ハンドボール/ジークスター東京)
ボールが手に吸い付いているかのように自在に操り、対峙する相手選手陣の間をかいくぐって華麗にゴールへ投げ込んでいくハンドボール。“彗星JAPAN”こと男子日本代表は、昨年10月のパリ五輪男子アジア予選で悲願の優勝を果たして36年ぶりの自力での五輪切符を獲得した。共に日本ハンドボールリーグのジークスター東京に所属する東江雄斗選手と部井久アダム勇樹選手は、その代表への選出を有力視されている。
両親も兄もハンドボール選手をしており、物心ついた頃からボールがそばにあった東江選手。小学校の卒業文集には「将来の夢はオリンピック選手になること」と書き、「やめようって思ったこともないし、やめたいと思ったこともない」と言い切る。大学からは“司令塔”と呼ばれるセンターを務め、アジア予選ではキャプテンも務めた。
一方の部井久選手は、小学5年生の時に参加した福岡県タレント発掘事業でハンドボールの講師から「君だったら日本代表になれるよ」