アニメ『怪獣8号』監督「原作の魅力を再現しつつ、アニメならではの見せ方で面白くしていくのが我々の仕事」
人気漫画『怪獣8号』がついにアニメ化!トップクリエイターと第一線で活躍するキャストが集結した今期一番の話題作です。共感性の高いキャラクターや不気味さを放つ怪獣たちはいかにして生まれたのか。誕生の裏側を監督に聞きました。
宮繁之監督が語るアニメ制作の舞台裏。『怪獣8号』の魅力とこだわり。
架空の話でも、気持ちに嘘がないように。
本作で監督を務めた宮繁之さんに、まずは原作の印象を伺った。
「一番惹かれたのは主人公の日比野カフカというキャラクター。
彼の現状は幼い頃に思い描いていた姿とは違ってしまったけれど、怪獣清掃の仕事に誇りを持ち自分の人生にも納得している。それでも幼馴染みのミナが防衛隊員になった姿を見たらやるせなさも感じる。それってリアルな人間の感情だと思うし、それをバトル漫画の中で扱えているのが面白い。だからこそ、我々が作るものは架空のお話ですが、そこにいるキャラクターたちの気持ちには嘘がないようにしたいと思ったんですよね」
登場キャラクターをより生っぽく描き出すのはキャラクターデザイン・総作画監督の西尾鉄也さん。
「アニメ表現として、非常に洗練された絵だと思います。1枚なのに動きを連想できる絵で、見ているだけでワクワクします。