少女たちに夢を、女性たちに人生の道標を。中原淳一、生誕111周年記念展覧会が開催
1932年から中原が専属画家を務めた雑誌『少女の友』。彼は川端康成の連載の挿絵や表紙を描きつつ、やがて編集者として誌面づくりにも深く関わっていく。
中原淳一《『少女の友』第33巻第12号》1940年 個人蔵 ©JUNICHI NAKAHARA / HIMAWARIYA
1939年には自身がデザインした服や雑貨の店『ヒマワリ』を開店。翌年には中原の初著作となるスタイルブック『きものノ絵本』も創刊した。
《扉絵原画(『きものノ絵本』)》1940年 個人蔵 ©JUNICHI NAKAHARA / HIMAWARIYA
1946年に『ソレイユ』を創刊。清潔に見えるヘアスタイルや穴の開いた服のリメイク法など、美しい暮らしを目指す提案が記された。
中原淳一《表紙原画(『それいゆ』第31号)》1954年 個人蔵 ©JUNICHI NAKAHARA / HIMAWARIYA
1954年創刊の『ジュニアそれいゆ』。米国の雑誌『セブンティーン』を意識し、日本の新しい少女雑誌を目指した本誌では、写真が大幅に増えた。
中原淳一《冬のお部屋の工夫をしましょう(『ジュニアそれいゆ』第7号原画)