私服も話題の演歌歌手・細川たかし「派手なのを着て、みんなに“おぉ~!”って言われるのがいい (笑) 」
そこはどっちがいい悪いっていうことではないからね。
――細川さんは、もともと楽しいことが好きな性格でしたか?
そうね、小さい頃から暗いタイプではないね。でも大きかったのは、30歳頃に萩本欽一さんと番組でご一緒したことかな。
――欽ちゃんと呼ばれるコメディアンですね。昭和のテレビを席巻した、通称“視聴率100%男”。
確か’81年の春、僕はある番組でコントをやっている最中、アキレス腱を切っちゃったんですよ。当時の僕は、20代中頃にデビューし、それなりにヒットを飛ばしたんだけど、その後鳴かず飛ばず…という時期で、入院しながらテレビで他の人が歌うのを見ながら、“自分はもう終わりか…”って、珍しく落ち込んでたの。その後リハビリをしながら徐々に仕事に復帰し始めた頃、萩本さんから声をかけてもらって、久しぶりにテレビに出た。
そのバラエティがとても楽しくてね。そしたら萩本さんが「来週もおいでよ」と誘ってくれて、さらに「やっぱり歌手だから、歌ったほうがいいなぁ。なんか歌、ないの?」と。レコーディングが終わってる曲がいくつかあった中に「北酒場」があって、それを歌うことになった。
――嬉しい展開!
でもレコーディングしたのは随分前で、正直全然覚えてないから、歌詞はカンペを出してもらったんです。