11歳前後の少年たちの踊りに胸が熱くなる! ミュージカル『ビリー・エリオット』に注目
作品の背景にあるのが、イギリスで実際にあった炭鉱不況。
バレエをやることを父親に反対されたビリーが、怒りの感情を爆発させて踊る「Angry Dance」は、劇中の名場面。
大人になったビリーと少年ビリーとが踊る幻想的で美しい場面も見応えあり。
ビリーの親友・マイケルは天真爛漫なキャラクター。ふたりの友情を感じる場面も。
2020年公演より(撮影:田中亜紀)
難関オーディションをくぐり抜けた今年のビリーはこの4人!
左から浅田良舞(りょうま)さん、石黒瑛土(えいと)さん、井上宇一郎(ういちろう)さん、春山嘉夢一(かむい)さん。撮影:引地信彦
この大作の鍵となるのは、もちろん主人公のビリーの存在。それだけに、ビリー役のキャスティングはかなり慎重に進められた。海外からクリエイティブスタッフが来日し、1375名の応募者の中からまず11名が選出され、そこからレッスン形式で長期オーディションが行われた。難関をくぐり抜けた精鋭たちに役への想いを聞いた。
ひとつひとつの感情を演技でしっかり伝えたい。
石黒瑛土(2012年9月生まれ)。撮影:加藤春日
バレエのコンクールに出ていたときにオーディションのことを知ったんですが、舞台を観たらものすごくパワーをもらって、自分もビリーになれたらと思いました。