“歌謡界の三銃士”真田ナオキ&辰巳ゆうと&新浜レオン、演歌と歌謡曲の魅力を語る
歌詞の意味はわかりませんでしたが、僕が歌うとおじいちゃんやおばあちゃんが褒めてくれ、お菓子をくれるんです(笑)。小さい頃はそれがとても嬉しかったのを覚えています」
中学1年のとき今の事務所のカラオケ大会に出場し、高校1年からは毎月1回東京でレッスン。その経歴、デビューまで順風満帆だったように見えますが…。
「いや、成長すれば現実も見えてきますし、声変わりもあったりして、正直気持ちはどんどん萎(しぼ)んでいきました。でも大学進学で上京し、やっぱり諦めきれず、錦糸町や赤羽など演歌が好きな人が多そうな街で、ストリートライブをやってたんです。それを事務所のスタッフが見てくれて、デビューへの道がやっと開けました」
演歌や歌謡曲のメロディにはどこか懐かしさがあり、聴いているとタイムスリップする感覚が味わえる、と辰巳さん。そして歌詞は、J‐POPなどに比べると言葉数が少ないのが特徴的、とも。
「多くを語らずとも、聴く人にいろんな景色や感情を想像させる、その奥深さが本当に魅力的。
そういった曲だからこそ歌い手として感情をどう表現するか試されますし、さらにこぶしを回したり…といった演歌ならではの技巧も入れたい。