くらし情報『最初は嫌な印象の人が、結果的にバディになることも? “バディ”の社会学』

最初は嫌な印象の人が、結果的にバディになることも? “バディ”の社会学

バディには欠点を補い合う感覚もあるので、自分とは違うタイプもいい候補になりえます」。好き嫌いにかかわらず、継続的に会って関係を築ける環境の確保も重要。「スポーツや環境保全活動など、友情以外の目的や、やることがあるといいでしょう」

バディは解散、更新してもいい。
共通の目的で結ばれるバディは、その達成により、関係が解消されることもしばしば。「使命や任務が終わった時点で解散することもあれば、新しい場所で新しい相手とバディを組むことも考えられます。そもそも、人間関係は定期的に会っていないと古びていき、環境やライフステージとともに変化するもの。バディも同様で、更新されるのが当然。その時どきにいい関係性が築けていれば十分ではないかと思います」

社会学者 石田光規先生早稲田大学教授。
人間関係や人と社会、コミュニティとの繋がりを主に研究。著書に『友だちがしんどいがなくなる本』『友人の社会史』『孤立の社会学』『「友だち」から自由になる』など。

※『anan』2024年8月28日号より。イラスト・山中玲奈取材、文・重信 綾

(by anan編集部)

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