藤谷理子「コメディをやる楽しさを実感した作品」 ヨーロッパ企画の代表作が8年ぶりに再演!
でもそれが演劇的面白さで見どころでもある気がします」
初演時は客演として参加していた藤谷さんだが、その後劇団員となり、今回再び同じ役を演じる。
「前回は、私と劇団員のみなさんとの距離感が、ちょうど串カツ屋の常連のオッチャンたちとマナツちゃんとの距離感に近かったんです。でも今は劇団員ですから、そこの距離感も微妙に変わる気がしていて、いい方に作用するよう作っていかないとと思っています。私のお父さん役の板尾(創路)さんをはじめ初参加の方々がいたり、役が変わった方もいて、もしかしたら初演とは違うお芝居になるかもしれないですし」
取材中、劇団愛や劇団員愛を熱く語りすぎて「ちょっと気持ち悪いですよね(笑)」と苦笑いする場面も。
「初めて小劇場で観た演劇がヨーロッパ企画だったので、自分にとって演劇の原風景がこの劇団なんですよね。単純に上田さんの作る世界観が好きだし、それを説明せずともわかって演じられる劇団員のみなさんは本当に面白い。本公演のたびに劇団員になってよかったと思うし、他の作品に携わらせてもらうと終わって解散するのが寂しい。劇団という帰ってこられる場所があるのが自分には合っているんだと思います」