くらし情報『現存する最大のモザイク壁画も! モザイク画における日本のパイオニア・板谷梅樹の回顧展』

現存する最大のモザイク壁画も! モザイク画における日本のパイオニア・板谷梅樹の回顧展

陶器やタイルなどの欠片を寄せ集め、絵や模様を描き出すモザイク画。日本には19世紀末のアール・ヌーヴォーの流行とともに、欧米から手法が伝わった。そのモザイク画における日本のパイオニアとして、昭和の頃に人気を博したのが板谷梅樹(いたや・うめき)だ。

色彩の魔術師と呼ばれたモザイク作家の神髄に迫る。
明治40年、近代陶芸の巨匠・板谷波山(はざん)の五男として東京・田端に生まれた梅樹は、波山が砕いた陶片の美しさに魅了され、20代半ばから陶片を活用したモザイク画の制作を志すように。梅樹の作品は美しい色彩とエキゾティックなデザインが特徴。絵画から日用品、装飾品まで手掛けた作品は幅広く、そのどれもが斬新な色彩と可憐な意匠にあふれている。

本展は美術館では初となる梅樹の回顧展。
現存する最大のモザイク壁画をはじめ、洗練された飾箱や飾皿、帯留やネックレスなど、梅樹の作品が大小80点以上紹介される。

なかでも一番の見どころは第1章に登場するモザイク画《三井用水取入所(みいようすいとりいれじょ)風景》だ。これは昭和29年に横浜市からの依頼で梅樹が制作したもの。高さ約3.7m、重さ約800kgとサイズも重量も驚きのスケール感で、富士山麓から水が流れる風景を木々や花々と共に瑞々しく描き出している。

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