救急車を呼ぶか病院に行くか判断に困ったら「#7119」を! “救急車逼迫”の現状を考える
症状に合わせた処置方法を教えてくれますし、必要な場合には救急車を呼んでくれます。
皆が冷静な対処をできるとは限らないので、ふるいにかけて、救急車を呼んだ後に緊急性がなかったと判断されたら、料金を徴収する仕組みの導入も検討されています。必要なところに必要な医療資源を投入するためにはやむを得ないのではと、僕は思います。
今年も猛暑ですが、今年の7月に熱中症で病院に搬送されたのは全国で4万3195人。統計を取り始めた2008年に次いで2番目に多く、62人が亡くなりました。65歳以上のお年寄りが2万5469人で、発生場所は自宅などの住居が1万7638人と最多でした。熱中症には段階があり、最初は立ちくらみやめまい、足がつるなど。2段階目は嘔吐や倦怠感。
さらに進むと倒れ込み意識障害を起こします。初期症状に気づいたらすぐに休んで電解質を補給してください。意識障害が出たり、水を飲めなかったり、涼しい場所に移動しても症状が改善しない場合には救急車を呼びましょう。緊急時の救助隊員は、限られた貴重な医療資源であることを忘れないでください。
ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」