心に残る言葉と出合えるかも! 絵本専門店店主が選ぶ、絵と文の魅力に引き込まれる“絵本”4冊
多様に進化する絵本の世界。そんな中から今回いしいさんが選んでくれたのは、絵と文の魅力に引き込まれる4冊。
「どれも部屋に飾っておきたくなるような美しさ。文章も、何気ない言葉のようで奥深いなど、読み返すタイミングにより、新たな気づきをもたらしてくれる気がします。その日の気分に合わせて好きなページを開いて、見える場所に置いておく。そんな付き合い方をするのもおすすめです」
固定観念から解放されるような感覚に。
『今日は自習にします』
国語、算数、英語など、さまざまな課題に主人公がひとり自習に取り組む姿が描かれた絵本。「算数では、『君がげんき』に何を足したら『僕は幸せ』になるのか…。
本の中での主人公の答えは、『なにも足さなくていいや』なんです。そんな肩の力を抜いて自分と向き合えるヒントがいっぱい。シンプルな絵も魅力です」。著/工藤あゆみ青幻舎1980円
離れていても心の繋がりが感じられる。
『LEMON TIME‐檸檬とつなぐ毎日‐』
主人公は在宅ワークの女性。時に孤独や仕事のプレッシャーを感じる彼女のもとに、故郷から山盛りのレモンが届く。「この絵本が出版されたのは、コロナ禍の2021年。