心に残る言葉と出合えるかも! 絵本専門店店主が選ぶ、絵と文の魅力に引き込まれる“絵本”4冊
物語には、離れていても心は繋がっているという思いが込められていますが、状況が緩和した今にも通じるメッセージ」。文/ナカセコ エミコ絵/うのまみニジノ絵本屋1760円
喜びも、悲しみも夕日が優しく包み込む。
『ゆうやけにとけていく』
麦畑で作業をする夫婦、プールで遊ぶ子どもたち…。それぞれの営みを夕日が優しく包み込む。第73回小学館児童出版文化賞受賞作品。「ページをめくるたび、夕日が少しずつ沈んでいくんです。喜びも、悲しみも、すべての感情が夕日とともに溶けていく。いろいろあった一日を癒してくれるような絵本です」。
作/ザ・キャビンカンパニー小学館1870円
おつきさまと一緒に月の変化を楽しもう!
『おつきさまのえほん』
月のかたちの移り変わりを、表情豊かなおつきさまと、リズミカルな文で綴った一冊。「新月からだんだん姿を現し、『ふっくらしてきたおつきさま』なんて表現するところがチャーミング。月が約29日の周期で満ち欠けするという、忘れてしまいがちな知識を改めて確認するにもピッタリ」。文/ふわはね絵/カワチ・レンニジノ絵本屋1760円
いしいあやさん絵本専門店『ニジノ絵本屋』代表。2011年、1.5坪のスペースから店をスタート。