日本からは9名の国会議員が参加! 議員同士が連携するIPACに注目すべき理由
また、国連安保理で中国が常任理事国になっていますが、そもそも中国として欧米諸国と交渉し関係を持ったのは国民党の蒋介石、つまり台湾だったはず。それが中国共産党の側になってしまったことはプロセスが不透明でおかしいのではないかと声をあげていました。日本は尖閣諸島をはじめとする、中国の海洋進出による主権侵害に声をあげ続けることを確認しました。
今のところは、中国政府に対し直接対話をするのではなく、世界に発信して仲間を広げることを目指しています。これに対して中国は対抗措置を打ちだし、新たにIPACに参加しようとする国々に対して、圧力をかけています。
世界中で独裁的な権威主義が広がっています。政治面でも経済面でも、こうした議員たちが呼び掛け合い、連帯して働きかけを広げていくのは大変有効だと思います。日本からは9名の国会議員が参加、各国の政治家と意見交換をし、極東の民主国家としての存在感を世界にアピールしています。
あまり報道されませんが、こうした動きに注目していただきたいなと思います。
ほり・じゅんジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。メインキャスターを務める新報道情報番組『堀潤 Live Junction』(TOKYO MX月~金曜18:00~19:00)