時間とお金を自分のために使える!経済的自立がつくる”私の幸せ”
ただ、彼女はずっと専業主婦だったので、長らく経済的な自立ができていない状況にいました」
女性が「諦めなくていい」社会をつくりたい。
美紀子さんのご両親は、美紀子さんが大学生のときに離婚されました。しかし専業主婦だったお母さんには、実際に離婚されるまで大変な苦労があったそう。
「母は、自分が経済的に自立していないことによって、なかなか離婚に踏み切れることができませんでした。しかも子どもたちに負担や心配をかけていることを引け目に感じたり……そんな様子を間近で見ていたときに、なんというか世の中の不条理のようなものを感じたんです。
能力を持っていて、優秀で、やる気もあるのに、仕事が見つからない。社会にある先入観のせいで、やりたいことができない……働きたいのに諦めてしまう状況でした。
それは社会にとっても母にとっても、もったいないことだと思ったんです」
「私にとっては、離婚も、たとえば転職も、同じなんです。どちらもリスクがあるでしょう?
女性がキャリアや人生を考えるとき、そのリスクを取って挑戦したほうが幸せになれると実はわかっているのに、社会の固定観念や『できない』という自分の思いこみによって動けなくなっている女性は多くいるんですよ」