逆境に負けない力を得られる!?天満宮のご利益とは【1月25〜29日】
「小満(しょうまん)」と、季節の名前がつけられた「二十四節気」。それをさらに5日ごとに区切ったのが「七十二候」です。
「蛙始めて鳴く(かえるはじめてなく)」「蚯蚓出ずる(みみずいずる)」……七十二候の呼び名は、まるでひと言で書かれた日記のよう。そこに込められた思いに耳を澄ませてみると、聴こえてくるさまざまな声がありますよ。
菅原道真公ってどんな人?
まずは、人間から神様となられた菅原道真公の人生をご紹介しましょう。
学問の名家に生まれた道真公は、幼少の頃より文章・詩歌に優れ、“平安朝きっての秀才”と謳われていました。宇多天皇の代にはその才を見込まれ、右大臣(今でいう副総理)にまで出世。
ですがその才能を恐れた他の公家たちにより、無実の罪に問われ、都から遠く離れた九州太宰府に左遷されたのです。道真公は太宰府の地で身の潔白を訴えながら、59歳で亡くなりました。ところが道真公の死後、敵対関係にあった公家や、それに加担した者たちが次々と怪死。さらには御所が落雷に見舞われるなどの大事件もあり、祟りを恐れた朝廷は、道真公の位階を右大臣に戻し、全国に道真公を祀る天満宮を創建しました。