「アルチンボルト展」国立西洋美術館で開催中!謎の絵画の全貌を一挙レポート
・プラハ国立美術館
アルチンボルトが自ら描いた「自画像」です。油彩の作品が多い彼のイメージとは異なり、ペン一本で描かれるこの作品は画家の技が光ります。
死後500年経った今でも注目され続ける画家、レオナルド・ダ・ヴィンチの作品も。アルチンボルトの絵画にしばしば見られるグロテスクな表現やイメージは、自然観察を重視するレオナルド・ダ・ヴィンチの作品との関連が指摘されています。
アルチンボルトの画家人生初期の作品も必見です。
Ⅱ ハプスブルク宮廷
マルティーノ・ロータ「甲冑を身につけた皇帝ルドルフ2世」・ウィーン美術史美術館 絵画館
アルチンボルトは、1562年にハプスブルク家の宮廷にやってきて以来、ウィーン・プラハにおいてフェルディナント1世・マクシミリアン2世・ルドルフ2世の三代の神聖ローマ帝国に仕えました。皇帝一家の肖像画を数多く手がける一方で、ハプスブルク宮廷の祝祭を取り仕切る演出家や美術品のバイヤーも務めていました。
また、当時彼が住み込んでいた宮廷には付属の植物園や動物園があり、それら世界中から集められた数々の生き物が彼にさらなる想像・発想力を与えたと言われています。
ジュゼッペ・アルチンボルトに帰属「大公皇女(マルガレーテ)」