時間栄養学を取り入れて体内時計を整えることで、これらの不調の緩和や予防につながります。
生活習慣病の予防やコントロールに役立つ
時間栄養学では、食事をとる時間帯によって、健康へ影響することもわかってきています。
たとえば、夜遅い時間の食事は体内時計を乱し、肥満や糖尿病のリスクにつながることが知られています。
時間栄養学の考えを取り入れ、食事の時間を改善してみると、体重や血糖値の改善がみられたという研究報告もあるほどです。
実際に、肥満女性を対象に調査した研究では、1日の総摂取カロリーが同じでも夜に多くとる場合に比べて朝に多くとった場合は、体重や腹囲、空腹時血糖値などの改善が有意にみられたという結果になりました。(※1)
「夜遅い食事は太りやすい」ということは、なんとなく知っている方も多いかと思いますが、科学的にも証明されてきているのです。
生活習慣病の予防やコントロールに、今後ますます時間栄養学の大切さが注目されていくでしょう。
体内時計を整えるカギは「朝食」と「光」
体内時計を整えるには「朝食」と「光」により、ずれをリセットすることが大切だと考えられています。
もともと、体内時計をリセットするには、起床後に光を浴びることがもっとも大切と考えられていましたが、近年では朝食の役割にも注目が集まるようになりました。