<異常妊娠から癌に>「あなたがいなくなったら子どもたちはどうなる?」夫に強く説得されて
ある日、妊娠が判明した月野ねこさんは、夫と「やった〜! 3人目だね」と喜び合いました。しかし、後日に婦人科を受診し、超音波検査や内診を受けたところ、医師に「残念ですが…異常妊娠です」と言われてしまい……。
急きょ決まった肺の手術
侵入奇胎(※)を治すため、抗がん剤投与を数カ月間おこなったのち、ホルモン剤での治療に切り替えた月野ねこさん。異常だったホルモン値も下がってきて治療は順調に進んでいるかと思いきや、ある日、呼吸器外科に呼び出されます。
「月野ねこさんの肺には病変があります。手術で病変部分を切り取って、正体を調べましょう」医師にそう告げられた月野ねこさんは、動揺しながらも、来月末の手術に賛同します。しかし、横で聞いていた夫は、手術時期に納得がいかないようで……。結局、夫の強い希望で手術日程は変更となり、明日に入院して明後日に手術を受けることになったのです。
※侵入奇胎とは、胞状奇胎(異常妊娠・絨毛性疾患の1つ。本来は胎盤になるはずの絨毛が異常増殖し、ぶどうのような粒がたくさん子宮内に発生する)の細胞が、子宮内の筋肉や血管内に侵入した状態のこと。