くらし情報『10円玉を持った少女「パンの耳だけ売って」母「ふざけんじゃないよ!」少女を救ったパン屋の大逆転劇』

2023年12月29日 10:30

10円玉を持った少女「パンの耳だけ売って」母「ふざけんじゃないよ!」少女を救ったパン屋の大逆転劇

目次

・お店の前に、10円を握りしめた少女が
・母の声が響いて
・閉店感謝セールに来た不穏な客
・店を守ってくれた女性は
・少女の夢が動き出し
・地域に愛されるパン屋に
10円玉を持った少女「パンの耳だけ売って」母「ふざけんじゃないよ!」少女を救ったパン屋の大逆転劇


私は30歳の専業主婦。7歳の娘と夫と3人家族です。私の両親はパン屋をしているのですが、最近ネットに嘘の書き込みを書かれたことがきっかけで、お客さんが激減しています。

その口コミは、「揚げパンに虫が入っていた」「店が汚い」など、嘘ばかり。家族は嘘だと分かっているものの、お客さんが減り続けたため、両親はお店を畳むことを検討し始めました。

お店の前に、10円を握りしめた少女が

このパン屋には、たくさんの人と繋がった思い出が詰まっています。
私が学校終わりにパン屋の手伝いをしていた、12年前のある日のこと。お店の外からか細くて服が汚れた女の子がじっと中の様子を見てくることに気づきました。


私がそっと声をかけてみると、「これで……この10円で、あのパンの耳だけを売ってくれませんか?」と10円玉を差し出してきたのです。

母の声が響いて

パンの耳は本来50円。私は少女を不憫に思い、10円をもらってこっそりパンの耳を渡そうとしました。すると後ろから見ていた母に見つかってしまったのです。

母は「ふざけんじゃないよ! 金はいらないから、いくらでも持って行ったら良いんだ!」

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