「え?どうして来るの?」予定をすぐに忘れてしまう母に翻弄される日々<母の認知症介護日記>
そして、最寄り駅に着いて早々に「トイレ」……。
姉は怒りを必死にしずめながら、尿漏れパッドの装着を提案したのでした。
結局、尿漏れパッドを装着するためにまた「トイレ」へ……。
薬を追加してから初めての通院。「毎回ついてきてくれなくても大丈夫なのに」と、言っていることはいつもと変わらないあーちゃんですが、どことなく表情が明るいように感じました。さらに、季節に関係なく着続けていたカーキのブラウスから卒業し、全身を黒で統一したシックなコーデでオシャレまでしています。これは薬の効果なのか……!
そしてこの日は、通院のついでに延び延びになっていた銀行の手続きをすることにしていました。ここ最近のガス代の請求金額から、おそらくもうあーちゃんは食事の支度はできていないと思った私たち姉妹は、ひとまず腹ごしらえをしようとごはん屋さんへ。しかし、メニューの写真を見ても実物のお料理を見ても、あーちゃんは自分が何を食べているのか理解できていないようでした。