「あら、そうだった?」自分に都合が良すぎる記憶の上書きにウンザリ<母の認知症介護日記>
※たんたん:ワフウフさん姉妹の父。あーちゃんとは不仲
病気とはわかっていても、虚しくなってしまいます。
あーちゃんはたまに、自分は精一杯の愛情を注いで私たち姉妹を育てたと言います。それを否定する気はありませんが、あーちゃんの中で過去が自分に都合良く美化されていると思うこともしばしば。
さすがに見過ごせないレベルになっているときは否定するけれど、「あら、そうだった?」のひと言で終わり。この記憶の上書きが「老人あるある」なのか認知症の症状なのかは、いまだにわからず……。
そして、上書きされる記憶もあれば、完全になくなる記憶もあり……。前日一緒に銀行でお金を下ろしたことは忘れているのに、あーちゃんのお金を狙っているかもしれない父・たんたんにお茶をおごってもらったことは覚えている……。
仕方ないとはわかっていながらも、あーちゃんのためにやっていることをどんどん忘れられていくと、やっぱり虚しくなってしまいます。
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記憶が美化されてしまうのは、疑問を抱きながら聞き続けるのもラクではないですよね。