彼「三十路の売れ残り」婚約した途端、私を貶すように⇒解消を申し出ると現れたのは!?
「親友だから我慢していたけれど……。お前が彼女のことを悪く言うたび、僕はずっといやな気持でいた。僕なら彼女を大切にするのに。昨日の様子を見て決心したんだ。本当に結婚してしまう前に、この気持ちを伝えようって。振り向いてくれるまで、待ち続けます!」
それを聞いた私の彼は、顔を真っ赤にしながら怒鳴りました。
「はあ? 信じらんねぇ! 友だちの女に手を出す気かよ!」
しかし私は、心の中で完全に白けていました。何コイツ、調子のいいことを言って……。
いざ婚約者をとられると思ったら、手のひら返し?
そこに折りよくやって来たのは彼の父。実はさっき、荷造り前に「お宅の息子にひどい扱いを受けたので、婚約を解消します」とメッセージを送ったのです。ちなみに彼の父は、私の父が経営するゼネコンの下請け会社社長で、緊急事態にすっ飛んで来たというわけです。
その後、彼の父は平身低頭で謝ってくれましたが、私にやり直すつもりはゼロでした。そうして、元・婚約者は父親にさんざん絞られ、人として一から学び直せと、彼の父のもとでビシバシ鍛えられているよう。