【日本発】子どもが自由に育つ「水たまりのある」幼稚園
こんなにも魅力的な作りの幼稚園。
しかし、これらは極めて稀な例だ。
なぜなら、日本における保育園・幼稚園の建設は困難を極めるからだ。
教室や運動場の面積基準や学級数といった国が定める基準をクリアしなければならないこともさることながら、なにより大きなハードルは近隣住民の理解を得ることである。
神奈川県茅ケ崎市に建てられる予定だった幼稚園が、近隣住民の反対によって、計画が中断せざるを得なくなったことは記憶に新しい。
これらと同じように建設を中断しなければならなくなった事例は、「道路がお迎えの車で渋滞する」、「子どもの声がうるさい」と言った理由で沖縄県や千葉県でも起きている。
子どもたちに罪はないと分かってはいるが、そこで暮らす住民の気持ちを無視することもできない。
「隠す」のではなく「解放」する
(Photo by 55Laney69)
待機児童問題が叫ばれる中で、建設に反対する人たちを目にすると「心が狭い」と思いがちだ。
しかし、今までその場所に住み続けてきた人たちにとっては、これまでの穏やかな生活が壊されるのではないかと不安になる気持ちも分かる。