性的、人種的、宗教的マイノリティのために「映画」で戦うふわふわガール。
アーヤさんがシリアを訪れた時は内戦が始まる前だった。
「シリアって元々すごく世界遺産が多いところなので、実際に行ってみると、とても綺麗だし、歴史が感じられる国なんです。人がとっても暖かくて、市場のことを『スーク』っていうんですが、そのスークを歩いてるだけでもコーヒーを飲んでけって誘われたりとか。丁度行ってた時に、日本で東日本大震災が起きたので、全く知らないおじちゃんに道で『日本のために祈っているぞ』って言われたこともありました…。本当に暖かい街でしたね」
シリアで過ごした時間について尋ねると、アーヤさんは微笑みながらそう言った。
中東に対しては、日本や欧米では偏った報道が多く、「イスラム教」に対して世界中でネガティブなイメージが浸透しているように思われる今日。
アーヤさんのように実際に自分でその宗教に、そして文化に触れた人の意見は貴重である。
「宗教っていうのが生活に根ざしているのをとても感じました。
日本における、『親を大事にしましょう』『人を殺してはいけません』とか、当たり前のように根付いている倫理観っていうのが、あくまでイスラム教徒の場合は本に書かれているだけで特別なことではないのかなって。