彼女もまた、うつ病を経験したひとりだ。
コメディアンのケビンが「真実を見て話し合いを始めましょう」と話したように、彼女もまた「20%近くのアメリカの成人が、一生のうちに一度はなんらかの精神疾患を患います。私たちは、なぜそのことについて議論していないのでしょうか」と、うつ病について話し合うことの重要性を語る。
さらに、「精神疾患と闘うことは、『弱い』ことではない」とも言い切る。
風邪だと言えば「お医者さんに診てもらえば?」とアドバイスできる私たちは、精神疾患を患う人たちに対しては同じことが言えなくなりがちだ。
私たちは、うつ病に対してネガティブなレッテルを無意識に貼り付けている可能性がある。
ベルや、ケビンの言葉を重く受け止めなければならないだろう。
30秒にひとりがうつ病で自殺する世界で
(Photo by Ben Seidelman)
日本でうつ病を患う人は年々増加傾向にあり、2014年にはうつ病を含む気分障害患者数は約111.6万人となった。
しかし、2014年に製薬会社のルンドベック・ジャパン株式会社が行った調査によれば、日本では同僚がうつ病になっていることを知っても「何もしない」