日本の裏側で「豊かさ」を考える。|ユナイテッドピープル・アーヤの「CINEMA EYE」
した街並みより、私が「ペルーらしさ」を感じたのは後者だった。
都市部ではスリなども多く、槍のような門に囲まれた家と、常に緊張した空気感に包まれる。
だが、田舎に行くほどにのびのびと駆け回る子供たちの姿や、人懐っこい笑顔に出会える機会は増えた。
(Photo by Ayah Ai)
映画『幸せの経済学』は、「グローバル化」が抱える問題点を指摘したドキュメンタリーだ。
ヒマラヤの辺境ラダックではかつては、自然との繋がりが強く自給自足的な生活を営み、人々がみな対等に助け合い、目を輝かせながら暮らしていたが、西欧の消費文化が押し寄せたことで貧富の差が生まれ、自然と人間、人間と人間同士の関係性も希薄になった。
そうして、海外からの支援に依存した態勢に変わっていってしまうこの地域の様子を主な事例に取り上げながら伝える。
行き過ぎたグローバル経済を脱却し、持続可能で幸せな暮らしをつくっていくために、「ローカリゼーション」の大切さを説く。
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ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ監督の思いとメッセージが全面に強く出ている作品ではあるものの、いわゆる「途上国」