日本の裏側で「豊かさ」を考える。|ユナイテッドピープル・アーヤの「CINEMA EYE」
に行くたびに、この作品が伝える「グローバリゼーションと豊かさの関係性」に思いを馳せずにはいられない。
「豊か」でなくとも溢れ出る生命力と矜持(プライド)
一方、キューバは「発展」からは取り残されたような国だった。
長らく鎖国状態にあり、日常に使われている車は古くて冷房も効かなかったり(観光客用に改良されているクラシックカーは除き…)、インターネットも1時間分のカードを購入せねばならず、使える場所もかなり限定的。
少し田舎に行けば、乗り物として馬が使われ、庭に貯めた雨水が常用水として利用されていた。
(Photo by Ayah Ai)
(Photo by Ayah Ai)
決して”豊か”とは言い難いこの国では、家々の扉が開放されていて中まで丸見え。
扉の前でご近所さんたちが井戸端会議をし、夜になれば街のあちこちに音楽が溢れて、陽気に踊りながら夜を更かす。
目の前の時間、1日1日をただ目一杯生きているこの国の人たちは皆、目に輝きと強い生命力がみなぎっていた。
そこには、日本ではなかなか感じることがないような「矜持(プライド)」