日本の裏側で「豊かさ」を考える。|ユナイテッドピープル・アーヤの「CINEMA EYE」
があるように思えた。
私が同じような感覚を映像越しに感じたのが『ヴィック・ムニーズ ごみアートの奇跡』だ。
これは、ブラジル出身の世界的に有名な現代芸術家ヴィック・ムニーズが、当時世界最大のゴミ処理場だった「ジャウジン・グラマーショ」で分別の仕事をしている人たち(カタドール)と一緒に、そこのゴミを使ったアート作品を作っていく過程を追ったドキュメンタリーである。
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カタドールたちは皆、経済的に貧困であるがゆえに、危険で不衛生で体力的にもきついこの仕事をしている。
しかし資源のリサイクルに携わっていることへの誇りを持っていたり、娼婦として身売りするよりもずっと良い仕事だと胸を張る人たちも少なくない。
特に、グラマーショで数十年にわたって働き続けているおじいちゃんの姿は凛々しく、自信に満ち溢れている。
彼が発する言葉の奥深さは、ぜひ一度映画で味わってみてもらいたい。
世界を見つめ、自分の足元を見つめ直す
日本で同じような日常を繰り返していると、衣食住に不自由しないような暮らしを「当たり前」