「優先席=気まずいゾーン」。約60%の現代人が「電車で席を譲らない」と答えた理由
それもそのはず、日本では「席を譲る」という行為が単純に「親切心」だけでは成り立つことができない。明らかに「ご老人だな」と思う人には席を譲ることができるかもしれないが、60歳前後という「微妙な年齢」だと、席を譲ったことで相手を「老人」だとみなしてしまうのではないかと気を遣う。それによって相手を傷つけ、嫌な空気をつくり出してしまうのではないかと懸念するからだ。
お年寄りのための「優先席」がない海外
では他国ではどうなのか。実は日本のように優先席が存在する国はまれで、ほとんどの先進国で優先席を採用していない。(参照元:Bluebook)カナダやフランスでは優先席が最近見受けられるそうだが、あったとしても障害者や妊婦が優先で、その中に「お年寄り」は含まれていないという。このように他国でお年寄りのための「優先席」が存在しないのは、わざわざ優先席を指定しなくても、多くの国々では「お年寄りに席を譲るのは当たり前の行為」という認識が広まっているためである。そして、それに対してのお年寄りの受け入れ態勢も整っていて、当然のように席に座るような風潮があるのだ。
(参照元:MADAME RIRI)
ちなみに日本でも、阪神電鉄が「全席優先席」